レビュー一覧

この作品「ダブルマリッジ」には、主要な5人の登場人物が出てくるのですが、実はこのダブルマリッジは登場人物「神崎」が書いた小説であり空想のお話なのです。この小説を書いた神崎および他の登場人物は一体何者なのか？それは「神崎くんは独身」「セカンドバージン」を読めば分かります。

表紙を飾るヒロイン、伊藤裕子さんがカワイイ！それだけで個人的には満点をあげたいところなのですが、タイトルでもある「ダブルマリッジ」すなわち重婚についての掘り下げが肩透かしな気がする。そこだけが残念。週漫timesでは四話連載後、しばらく期間を開けて後半の四話連載とやや特殊な連載形態であったのですが、後半部はややテンションが落ちぎみか。おそらく作者は、前半においては魅力的な登場人物を配置し、特にオチほ考えずに書き進めていたものの、休載中にじっくりと納得いくオチを考えたが断念していたんだと思います。後書き等では夫婦としてのあり方等に触れていますが、個人的には主人公の生田が言う「セックスはどうするんだ……？」というところが作者がどうしてもけりをつけられなかった点なのかな、と思いました。思えば過去作のハネムーンサラダでも、二人のヒロインがいてそれぞれ主人公とセックスしますが、遂に二人揃ってセックス（つまり、３P）は最後までありませんでした。絵的な意味や青年マンガ的な盛り上がりではヤっていた方がよかったのにとも思いますが、そこが大人の女性の現実的（あくまで、「的」がつく）な感情の動きを描くところに強みを持つ作者の味なのかも。

サクッと読める作品だと思います。フランクに、コミカルに描かれていると思います。特別おもしろかったとは思わないけれど。

主役一人でワンストーリー派の私としてはちょっと違いましたが、サラッと読むのにはよいとおもいます！

レンタル100円以上の価値はありました！まぁあり得ないお話だけど、楽しかったです！

重婚法案、なるものが提出されて不倫が法的に認められるかも？！という社会での、不倫現在進行形の男女を中心にした老若男女のお話です。絵柄が好み、エッチシーンの描きかたもタイプ。でも一番好きなのはストーリーの組み立てかたです。結果的に法案は廃案に、男女も戻るところに戻っていきます。惚れた弱みは愚かかもしれないけど強かに、しなやかな優しさを登場人物に感じます。

主役が複数いる、重婚が合法化するかもしれない、それによっていいことも悪いことも起こることがコミカルにかかれています。

一夫一妻制って実はかなり限定された条件でしか成立しないんじゃないか、って読んでいて思いました。子孫を残すためには重婚もアリだと思います。

どこがええんやろ？この作者の漫画。ようわからんけど　読んでまう。不思議や。

作者の代表作・ハネムーンサラダの内容こそが、ダブルマリッジですね。本作は、単に浮気です。