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フランス文学の翻訳家として大きな功績を残した豊島与志雄であるが、残念なことに小説家としては感銘を受けることができない。この三篇の短編も、たらたらした文体で短編なのに冗長に感じられてしまう。ストーリー展開にも活力が感じられない。