レビュー一覧

パーフェクトです。BL歴長いですが、泣いたのは初めてなので思わずレビューを書きます。緻密で繊細。切ないけれど重すぎない。クスッと笑えるところもある。読後感半端ないです。一部ネタバレですが、女だったら無理矢理かっさらってやるのに。私もこの台詞にやられた一人です。BLという設定を最大限活かして描かれた恋愛のお話しだと思います。素晴らしい！

レビューの言葉も選ばないとと思ってしまうような作品です。他の方も言われてますが、一言で言うと「美しい」。200ページと、比較的ボリュームはあるのに、作品の独特の世界観に引き込まれて、あっと言う間に読んでしまいました。割りと早い段階で、お互いの事が好きだと分かるのですが、そこからの同性同士の葛藤や、自由な恋愛ができない時代背景、家柄などの障害が、すごく丁寧でリアルに描かれています。「お前が女だったら、今すぐかっさらってやるのに」って言葉に撃ち抜かれましたΣ(〃ロ〃)エロも終わりにあります。これも気持ちが伴ってるので、色っぽさもあるのですが、美しさを感じました。読み終わって、この二人がずっと一緒に、幸せに暮らせたらいいなと思いたくなるような、とても素敵な作品でした。

【ネタバレ含みます】 本当にいい作品に出会えました。生涯ひとを愛するってこういうことなのかなと考えられました。特に印象に残った最後の「共に過ごしてくれて ありがとう またいつか」「…また 会いにいくよ」というシーンでは、どちらも年を重ねても変わらず愛し合っていた、生まれ変わってもまた一緒になりたいという思いが伝わってきて、ただただ切なくて、感動して、読み終えた後しばらく涙が止まりませんでした。愛するひとと過ごす人生はあっという間なことから、自分も今を大切に生きなければと思いました。そして、最期に「一緒に過ごしてくれて、ありがとう。」と言えるひとに出会えたらいいなと思いました。ひとを愛するって素晴らしいことですね。BL作品で泣く日がくるとは思いませんでした。本当にいい作品だと思いました。どうしてもこの思いを伝えたくて初めてレビューをさせて頂きました。

安定の画力に、静かなストーリー展開。この作家さんにハズレはありませんね。作品の冒頭から色気を感じさせられる、ゆき林檎ファンにはたまらない作品でした。ハッピーエンドなんだけど、どことない淋しさを感じるラストは、漫画の世界を越えて、まるで映画を観ていたかのような余韻に浸らせてくれます。心落ち着いた夜などにまた読み返したいと思えるような内容でした。大きな盛り上がりや、きゅんきゅんするような可愛い展開はないので、ベタな感じの作品が好きな方は必ずサンプルみて判断された方がいいと思います。

えっと。何からふれていいのか・・・。えっと、ネタばれになります。読み終えて、感動し、何度も読み返しました。とても切ないです。ストーリーの時代設定が、SHOOWA先生の月影を思い出させつつ。とても、よかったです。結局、思いが通じあって男同士の関係の先というのか、恋愛のハッピーエンドの先が素敵に描かれていて、幸せに過ごしたけど、年取れば、必ずどちらかが先に逝ってしまうっていうのが、すごいリアルでした。これは、異性でも同性でも同じだから。そして、その思い出し方がとても胸に響いたのです。欲を言えば、もっとラブラブしている日々が見たかったなって思います。エロはね、少なめですね。そして淡泊ですので、艶やエロさが足りない様に思えました。攻が受をどれだけ好きだったかっていうのが描かれた作品が遺作となり、年老いた受の手元にあり、物語を読むたび、愛しい攻と暮らした日々を思い出すことができ、愛しさとともに攻に会いに行けるっていう描き方に感動しました。目頭が熱くなる作品って本当にあるなーっと思いました。

なぜかレビューが全然なかったのでつけさせていただきます。時代もので、さらに関東大震災という実際の話も少々折り込み、(ほんとにちょこっとです、誰かが死ぬわけではありません。)言葉の選び方が詩的で時代を感じさせる情緒豊かな作品でした。だからといって笑える要素が無いわけではなく、主人公の友人や、学校や寮での男子学生のノリは今の雰囲気と変わらず楽しめるものであります。エロ重視の方には物足りないかもしれませんが、エロシーンはあっさりしたものですがしっかりとページを使って書かれています。また、主人公のキャラクターも御曹司で、決して女々しいわけではなく自分から気持ちと向き合って行動力があるのが好感が持てます。また、私は相手役が袴や着流しを着ているのにぐっときました。王子的なキャラクターなわけではないのに、主人公が好きで好きでたまらない感じが伝わってくるのがとても良いです。話の流れはよくある王道パターンだと思われる人や、事が上手くいきすぎじゃないかと思う人もいると思います。しかし、時代もの(明治大正系)が好きな人は十分満足できると思います。

半分で挫折。時代設定に合わない箇所が多すぎて読み続けられなかった。少しくらいなら目をつぶって読む方なんですが…絵も綺麗だし、現代物でやった方がよかったのでは？あと受けが頭でっかちに悩んでひとりで悲劇のヒロインのようになってるのもイマイチ合わなかったです^^;

すごく良かったです。うっかり親友の情事に遭遇してしまう色っぽさ。浴衣の色気すごい。ただ最後が、女として、悲恋のが良かった。尽くして尽くして、最後の男に奪われる女が切なすぎる。家も、捨てられないものが多すぎる。できれば自分達の愛が本物である以外の他を思いやれる描写が欲しかったし、もしくは生活が苦しくなってもこの決断に満足している描写があればよかった。

幼なじみが久々の再開、想いに気づくまでという王道パターンです。絵はきれいだし話の運びもうまいし自然だし、悪い所は思い浮かばないのですが、何故か萌えないというか印象に残りませんでした。レトロな雰囲気は好きなんだけど・・・とにかく普通という感じ。続きが出ても多分買わないと思うので、ちょっと辛め評価で。

混色メランコリックもかわいくて素敵な作品でしたが、これもとても素敵な作品でした。いつもイジメからかばってくれ、唯一心を許せる立花にラムネの差し入れを持って行くんだけど、その時彼の情事を見てしまい、ショックでラムネを落として逃げるんです。きっと、もう会うこともないと思っていたであろう立花に数年後再び学校のしかも寮の同室での再会に戸惑う麻倉だったけど、立花に実は男である自分の事が好きで、気持ちを紛らす為に女の誘いにのった事を告げられるんです。ますます戸惑う麻倉だけど、どんどん意識していき、自分も好きだと自覚し始めるけど、中々純情で真面目な麻倉は素直になれなくて…そんな彼らをまた離れ離れにさせる大震災がおこり、麻倉はやっぱり立花を諦められない事に気づいて生きてるかいないか分からないけど必死に探して、ようやく探し当てて、必死に素直に立花に好きな気持ちを伝えて、ようやく結ばれるんです。立花は長年の想いを確かめる様に味わう様に麻倉の身体を抱くのですが、それがまた切なくて素敵でした。エロシーンが上手い下手じゃなく、そこに感情が深くきざみこまれている感じ…二人が結ばれるまでに誰かを傷つけたり、立場よりも、自分達の気持ちを優先させるのは大変な事だけど、それを乗り越えた二人は、本当に強い絆で結ばれた様な気がします。