レビュー一覧

ヒーローが狭量で嫌な奴でした。なんでこの人に惹かれるのか？ヒロインは何を見て彼がすきになったのか？セックス後の朝に自分も悪いが君も悪いみたいな言い方をされて、責任を取るとか言われても。欧米のセックスについての考えはよく分かりますが、言い方がほんとに失礼。ストーリーの最初から失礼でしたね。ヒロインがいい子なだけにこんなヒーロー絶対いや。

絵もストーリーもすごく丁寧に描かれてて読んでるとほっこりします。ヒロインの母を探して三千里の旅が、ついでに夫も探しちゃいました。になってるのがいい。しかもいつもヒーローはついで扱いだったと言うのが笑った。

本当にじんわりと感動する良い話なんだけど、ヒーローが肝心なときにチキンな言動をするのが玉にキズ。縁戚のライバル女性が自分の使用人を叩いた時に止めもしないのはどうなんだろう？それを止めたヒロインと彼女が言い争いになっても何もしないのも微妙でした。それに一夜を過ごした時も、自分から誘っておいて「君のせいでこんなことに…」とグチグチ言うなんて有り得ない。これさえなければ☆5つなのになぁ。

離婚後に産みの親を探しているヒロインと、亡くなった妻の事で警戒心が強いヒーロー。二人ともあっさりと惹かれ合っているのですが、お互いの傷やヒロインの秘密や意地悪キャラの関係で、近寄ったりすれ違ったり。これらがどうなるのか？と最後まで楽しく読めました。とは言え、ヒーローがヒロインを疑う点はマイナスかな～と。すぐ反省するのでストレスは少ないのですが。あと意地悪キャラがどうなったのか、ハッピーエンド後の他の人の反応も見てみたかったな～と。

養父母の死後、実の母を探して田舎街に来たヒロイン。自分を捨てた、と恨むのではなく、自分の存在が母に迷惑をかけないかと不安がりながらも緊張する姿に、ヒロインの善良さがにじみ出ていた。

おもしろかったですよ～！産みのお母さんを探す旅と恋模様☆

作品としてはよくまとめられて、きれいに仕上げられています。ヒロインのプライベートの秘密が発端となり、ヒーローのプライベートの事件を調味料として、お話は展開します。答えは読者にも分かっているのだけれど、それをどのように答え合わせするのかが焦点に。とても気の毒なヒロインではありますが、個人的にはヒーローの叔母様方二人にツボりました。こんな素敵な二人に守られてきたヒーロー、今度は自分の家族を同じように守ってね。で、ヒロイン実親とヒロインの容貌に似ているところがあるのか無いのか。だって彼らの周囲もヒロイン以外の当事者も、だあ～れも気づかないって、似てないってこと？ 分からないので、☆ひとつマイナスです。

フランスの実業家＆伯爵アントンと、実の母親を探しにきた米国人ダイアナの物語。それぞれに秘密を抱え、理性では相手と距離を置こうとしますが、次第に惹かれあっていきます。アントンにまとわりつく意地悪女や、ダイアナに好意的な叔母達など、よくある設定ですが読んでいて安心感があります。はやさかさんの絵柄は昭和っぽいけど、表情がくるくる変わって私は好みです。ラブシーンのダイアナの表情が色っぽくて妙に印象に残りました。

ヒロインとお母さんは似ていないのかな？ヒーローはヒロインに対する態度をちゃんとして！

ヒロインの生誕が当初周囲が予想していたような理由ではなく、ちょいと勇み足な愛の結晶だったので安堵しました。愛する人の命と名誉を守るために汚名を着たヒロイン母の選択は悲しいけれど、それがヒーローとヒロインを結びつけたのだと思えば運命として受け入れられるのかな。ヒーロー素敵！とかヒロインキュート！とかキャラ萌えする要素は薄め。ページ数が限られたなかで良くまとまっていると思いますが……あと4ページ欲しかったな。余韻を楽しみたかった。