レビュー一覧

内容としてハーレクインらしい流れかもしれませんが、展開的に無実の監禁される過程が余りに突飛過ぎること。ヒロインが元々の婚約者に違和感を感じるところはヒーローへの気持ちの芽生えを表現するのに適当とは言え、監禁相手のヒーローに恋をし始める早さと言い。勿論、お話の都合上での展開だと理解しても後味の悪いと言うか納得出来ないハッピーエンドの内容でした。この先生の絵がとても好きなことを加味しても微妙な気がします。ただ絵が好みならば読んでも良いとは思います。

誘拐されたヒロインと誘拐犯のヒーローが恋に落ちてしまう割とよくある話です。婚約者がヘタレで親に何も言えないところをヒロインがイライラするというところが上手に描写されてて共感しました。婚約者がどんどん悪い人になっていくので見どころはそこかも。もう少しラブシーンが欲しかったので、星マイナス1にしました。

ヒーローが誘惑しようにも、ヒロインが勇敢にビシッ！ビシッ！と叩くので、王道のような展開へは発展しません。ヒロインはフィアンセがいるのにヒーローに惹かれていく罪悪感から、ヒーローはヒロインに惹かれているのにヒロインを誘拐した罪悪感から、ラストまでキスさえすることもありません。ラストまでヒロインとヒーローは惹かれあいつつも結ばれない愛に苦しみ続けます。ヒロインのフィアンセは今回の事件を機にヘタレからゲスな男へと変わっていきます。婚約を解消してから、やっと動き出しますが、それはラストでの再会した時のプロポーズで始めてキスをします。ベッドシーンもありません。ヒーローの復讐劇は穏やかなもので穏やかに幕を閉じるので、爽快な復讐劇を期待する人には不完全燃焼で終わり、苦しみの後の静けさだけが残ります。ひとつの終わりは、ひとつの新しい始まりで、ハッピーエンドになるわけですが、苦しみが印象に残る作品となっています。

藤田さんの絵はいつもとても綺麗でよかったのですが、ストーリーが微妙。ヒロインの誘拐理由もちょっと・・あれだけひどい男を脅迫するなら義理の娘になるヒロインを誘拐しても仕方ないのでは・・と思ってしまい、そこから集中できませんでした。

ラストを見て、ヒーローそれでいいの？白日のもとにさらさなくっていいの？って思ってしまいました。ヒーローの言うことはもっともなのですが、時代劇のような起承転結をハーレクインに求める私にはあいませんでした。

藤田先生の絵柄が好きで借りましたが、正直微妙です。「え、これで終わり?」という感じ。軟禁されたり、その相手を好きになるという設定が、共感できず、ついていけないのかも。

なんだかちょっと微妙な作品だったけど藤田さんの絵が好きなので☆１つ増しです。

藤田さんの描く女性はいつもステキですね。「そうだ」の横に「シ」とあって、なにこれ誤植！？と気になりました。「Si」って事に気付くまでいろいろ気になりました。結婚式の直前で婚約者に対するモンヤリを持った女性が拉致られて恋に落ちていくーーーな展開なのですが、恋に落ちるというより婚約者に対して愛情が減っていく方が強くでていたので少し味気ないかも。妄想保管しながら読む人には問題ないです。

ヒロインがボンクラ息子と結婚しなかったのは良かったですが、ヒーロー達のやり方には賛同しかねます。

ヒロインの婚約者はパパの言いなりだと思っていたら本当は本性を隠していたみたいですね。こんなのと結婚しなくて良かったですよ。ヒーロー家と婚約者の家とのいざこざに巻き込まれ、ヒーローに誘拐されたヒロイン。なかなか婚約者の家から返答が無く、ヒーローと過ごすうちに惹かれ始めるヒロイン。婚約者家との取引がどんなだったのか、なんで謝罪文を書く気になったのか、あっち側の状況が分からないままだったのがちょっとモヤモヤ。