レビュー一覧

軍曹×軍医で下剋上もの3話、師匠×弟子で忍びもの3話、オマケ漫画でした。じつはこれうっかり間違って借りてしまいまして……、あのカラーの本能寺（と、信じているんですが）が目当てでした。もちろん隣のモフモフもありません。宣伝だったんですね……。なのに、なかなか良かったのですよ。忍びものが、「仕込み」で「暗殺」で「陰間」で、なんと「抜け忍」です。凌辱なしです。間違って借りたけど、案外よかったので５にしました。

表紙やイラストからして昼ドラ臭が漂ってますが、命がけ純愛で、ホントに昼ドラにして欲しいって思える内容でした。二人とも、苦難乗り越えてて 純愛貫いてて強引だけど切なさ感じて、けっこう萌えました。表題作の他にもう一本、忍ものがあります。切なエロかった。大好物です。

半分位表題で、半分は忍者ものです。この表題は水上シンさんの軍(服)物で二番目に好きな作品です。タイトルのままの内容なんですが、極限状態から産まれる系です。この作者さんの毎度の持って行き方なのかもしれないけど、結局最後には無理なく想い合う二人になるので、強姦等ちょっと厳しい入りがああったとしても安心して読めました。忍者のはあんまりきちんと読んでいない(頭にちょっと入りにくかったもんで…)のでそこのレビューは他に書いてくださる方がいる事を願います。

この人の作品は激しすぎて愛情劇が盛りだくさんで好きです。えっちも凄いし。今回の軍曹×軍医、いいですね。軍曹の一途で激しい執着がたまらない。忍びのも良かったけど、表題作の方が良かった。

水上先生の作品の中ではこれが一番堪えました。勿論至極耽美なんですが、心に響く物がありました。

待ってましたこういうの！という感じの官能的な内容で、絵も受け美人のセクシーなものです。エロ美人の軍医どの×攻め軍曹と師弟関係の忍の2本立てです。敗戦後に町医者になった軍医どのの、白衣とメガネが更にエロ度をパワーアップさせてます。そして、風呂上がりの浴衣姿も艶やかでした。そして、意外にも忍のほうの暗殺ターゲット‘“イケメンなのも見ものです！

思っていたものと違って、いい意味で裏切られました。ハッピーエンドです。

軍人物と忍者物の2作で、どちらもシリアスです。2作品とも経過はハード気味ですが、ハッピーエンドなので読後感は良いと思います。

テーマが重い！兵士たちが死んでいくシーンは戦争の残酷さに胸が苦しくなった。過酷な状況下でお互いの存在だけを頼りに生きた経験が主人公の心から亡霊のように消えない様が切ない。キャッキャした場面もあるし何より二人の愛にトキメキまくったので、悲惨な描写はあるものの後味は悪くなかった。忍者×忍者物も収録されているが、むしろこちらの方が終始暗いトーンで、萌えも少なくあまり好みではなかった。

南方戦線という戦闘・暑さ・飢餓の「この世の地獄」から生き延びた元軍医が、穏やかな日常の中で後遺症(PTSD含む)を抱えています。その地獄の記憶の中にある軍曹への想いが大きくなっていくのがせつない。軍曹の方も野獣だけど生き抜く力があって魅力的な上に一途で、愛する軍医を守るための選択が泣かせます。ただ、当時の軍人だったら「愛のため共に死ぬ」方向に行きそうなのですが。････BLだからこれでいいのかな。元軍医さんの「あんな戦争はもう二度と経験したくない」という言葉が心に深く落ちました。