レビュー一覧

題名と、木下けいこさんの表紙の雰囲気が いいカンジだったので購入しました。そのまんまの雰囲気でよかったですよ！湊(受け)が、成明(攻め)の父親の葬儀にかけつけた後、桟橋で交わす会話のあたりから、本当切なくて(>.<) ！これからは、ちゃんと湊を幸せにしてあげて下さいね！って願っちゃいました。

小さな離島から東京に出てきた成明。島で唯一の同級生で恋人でもあった湊に「必ず迎えにくる」と約束したものの、都会の忙しい日々に馴染んでくるうちにその想いも遠い過去となる。一方で離島に残され、養子として実家を支えていた湊にとってはその約束だけが心の拠り所だった… 幼く離島という狭い世界で生きていた成明が、だんだんと変わっていくのはもうどうしようもない事だと思うのですが、やっぱり湊が溢れる想いを抱えてアパートに訪ねてきた時に感じる違和感、何故今さらという想い、迷惑さと思ってしまう気持ち…仕方がないだけに切なかったです。冷蔵庫の中で好きだったはずの魚の干物がビニールに入ったまま腐ってる…これを見つけた時の湊の気持ちを思うだけでも、胸がつまされる。もう『木綿のハンカチーフ』ですね（って古すぎですか？ 汗）近い将来、成明の脚本で湊が舞台に立つという布石のために湊をトントン拍子に映画デビューさせたと思うのですが、そこのところがちょっとリアリティに欠けたのが残念でした。あと木下けい子さんのイラストはイメージピッタリだったでしょうから、挿し絵アリで読みたかったです。

失って初めて、それが自分にとって大事なものだったと気づかされて後悔する攻め。後悔して、すぐに状況が良くなるわけではないとこが良かったです。今が幸せである事に気付かずにもっともっと幸福を求めて幸せを失ったという文には、グサッときました。自分の生活まで顧みてしまうようなお話でした。最後に語ってた2人の夢が実現しますように。

切なくて、健気な受け最高でした。無理なく読み進められました。攻めの男子にまだまだ苦しみを、与えてやりたかったですが合格とします!! 買って良かった♪

可もなく不可もなく。高評価レビューだったので期待値が大きすぎたのかも。不憫受けが好みの方にはおすすめです。中盤以降、あまりにも受けに都合のいいシンデレラ展開がきて少し興醒めしたのがマイナス要因かも。序盤の展開や攻めとのすれ違い&温度差などは好みでした。報われない切ない展開は好きなのですが前述した受けのご都合主義な環境と全体的に年数含みストーリーを 引き延ばしすぎでちょっとくどいと感じました

展開としては確かに先が読めてしまう部分もあるのですが、単純な再会ものではないので二人の心を追いながら読んでいくことが出来ます。

心変わりした恋人から離れる切なさや、無くて初めて間違いに気づいてからの展開が早かったので、一気に読めました。

手放しで喜べないお話ですがその分切なくて苦しくていいです。

健気受けが大好きな方におすすめです。すごく辛いです。最終的には落ち着きますが、攻めが勝手すぎてイライラしました！でもやっぱり許しちゃうんですよね！

幼馴染のすれ違いが切ない…。ちょっと攻めが酷いと思うと同時に広い世界を知ってしまったから仕方ない。でもひどい！と葛藤しながら、読みました。結局受けの一途さが全てを浄化するような素敵な作品でした。