レビュー一覧

ファンタジーものは基本的に食指が動かない私ですが、榎田先生ファンならば読まない訳にはいかぬと購入。期待通り、コレは面白かった。作り込まれたファンタジーの世界観と、榎田先生らしい人間臭い登場人物。脇役もきちんとキャラ立ちしていて、でも薄ら寒くなるような善人はいない。きちんとこの世界で生きていて、そこが堪らなく好き。悪役は本当に悪人で腹が立ちましたがね。時々読み返しては、ページを撫でて愛おしみたくなるようなハードカバーの洋書のイメージ。電子書籍だけどね！ついでにご褒美エロもあるけどね！

信じる心がつよくあれば、精霊の加護が受けれる。設定と世界観が好きです。心やさしき領主の心の強さに改めて惹かれた、従兄弟。最後に生涯の誓いを立てて、番うところがぐっときました。

完全な異世界ファンタジーはあまり食指が動かないのてすが榎田先生の作品は大好きだしと思い読んだら、一行目からその世界観に入り込んでしまいました。優しくて温かな雰囲気にダンテが戻ってからのヒリついた空気感。何か誤解があるだろうとは思っていたし、展開も大体想像できた部分もあるけれど、感情の動きや関係性の変化、キャラクターの個性や精霊の可憐さ、物語にほとんど関係してこないけど話の長いうざがられる司祭など話の要所々々にホッとできるところがあって凄くおもしろかったです。今後はダンテは強固な番犬、忠犬になることでしょう。あまあまな後日談も読みたかったなぁ。

面白かったです!ファンタジー好きなので、精霊、騎士の言葉に迷わずレンタルしました。話筋は王道でしたが、丁寧に心情や場面描写がされていて、まさに登場人物たちが話を紡いでいるワクワク感がありました。精霊が見える王様なのに気取らず押し付けずおおらか。最近の漫画だと真っ先に死亡フラグが立つようなお方ですが、こういう人にこそ幸せに生きてほしいですよね。草木や赤蒲萄酒の香りも感じてしまうお話でした。

妖精が可愛らしい。その妖精に愛されるアルとダンテ。王道ファンタジーで戦いがあり陰謀があり、どんどん読み進められました。

本当に読んで良かった。幸せな気持ちになりました。途中ドキドキハラハラ。。余韻を感じる最後がまた素敵でした。

中世の雰囲気とファンタジーのいいところを切り取った感じで、読みやすくストーリーもわかりやすい。面白くないわけではなく、よくまとまっているし、楽しめたものの、すれ違っていた想いや誤解が、意外にあっさり解決でチョット物足りなかった。

ある誤解から憎しみを募らせ、領地を乗っ取りにやって来た従弟の騎士と伯爵のアレヤコレヤ。天使な伯爵の勝ちデスネ。前半のダンテの傍若無人振りがちょっと…。長々と嫌がらせを続けていて腹が立っています。

高評価ばかりですが、攻めの無礼では済まない態度の悪さが物語の半分以上続いて辟易し、ページが押された分軟化も急に感じました。後から政治的思惑があったとわかってみれば尚更、個人的感情を剥き出す攻めがガキっぽく思えました。でもって誰でもホイホイ無防備について行く受けも、信じる信じないの問題ではなく、立場上の危機管理意識足りな過ぎてイラつきました。

エヴァとヒューがくっつくとは思わなかったです。身分違いじゃないのかな？ダンテカッコイイです。紫の瞳も神秘的で美しい。上下巻とかにしていたらもうちょっと物語も厚みをだせたかもです。十分面白かったですが。マッカランが気持ち悪かった。