レビュー一覧

好きな作家さんです。テンポも良く読みやすいので感情移入しました。エロ度はひくめですが、文書がしっかりしてるので面白いです。

この作家さんって、ハズレがない方ですねえ。どの人物も癖があって、そこにどんどん惚れ込んでしまいます。みんな不器用なところがあって、人間的で、何回でも読み返してしまう作品です。世の中みんなゲイというより、たまたま主役がゲイだった、という話に惹かれる方にオススメです！

文章というか、ちゃんとした小説になっているものを読むのは落ち着きます。変な言い方ですけど。惚れた腫れただけでなく、エッチだけでもないものが読みたいので。

チャラそうに見える一途年下×エリート社畜リーマン。受は攻とは別の男に片想いしています。でも受は想いを告げるつもりはまるでなく、ただただ相手の幸せや笑顔を願ってるし、親友であり上司と部下でもある信頼関係を壊したくない。受は徹頭徹尾物凄く健気で、その健気さを馬鹿にするような攻の言動に最初イラっとするんですが、それは攻が受に片想いしているからこそなんですよね。馬鹿にしてる訳じゃなく、健気過ぎて心配＆じれったいという心境。そうと解るとこの年下攻が可愛くて仕方ない。攻受二人が両想いになっていく過程も凄く丁寧で、消化不良感ゼロ。最近、榎田先生開拓を一時中断していたのでちょっと久しぶりに榎田先生作品に触れましたがやっぱり展開巧いし面白いし文章キレイだし萌えを外さないしキャラは魅力的だし。。なんてオールマイティな作家様なんだ〜と改めて思いました。個人的には非日常的な設定より、こういう何気ない日常の物語が好きなのでとてもお気に入りの一冊になりました。

榎田さん特有の言葉のエッセンスが折り込まれていて引き込まれます。『セックスはテーマパークじゃないだろうが』　心の呟きとかが妙に残るんですよねｗ人気としては交渉人シリーズなのでしょうけど、どれを読んでもハズレのない作家さんですね。ストーリーは６年越しの片思いの同僚が結婚して半年で離婚。本心は告げず、うまく同居までこぎつけたのになぜか片思いの相手の弟まで一緒に暮らすことに・・・紆余曲折あってセカンドラブに気づく。BLのお約束ルールみたいなものも忘れてないですよ！ｗ

大人の男の葛藤、ずっと年下の猛アタック、付き合ってからの話しも欲しい。

わたしが今まで読んだ榎田先生作品の中では、ちょっと新鮮な攻だった。ちょっと軽薄で。でもときどき優しくて可愛いところもあって。そして受の思いが通じた場面ではキュン死しました。攻との出会いで受の人生も動き出し、ハッピーになります！ ああ、キュンとした〜！