レビュー一覧

『すべてはこの夜に』の「夏の花」を彷彿とさせる作品です（発行年はこちらが先）。途中、武井さんってあの武井さん…？という人が登場したり、似たようなシチュエーションがあったりしますが、それはそれ、これはこれという感じで読めると思います。健気なんだけどどこか危なげな兄と、保護欲と独占欲が同居したような弟。この組み合わせにハマりそうです。可愛さ余って憎さ百倍。静一が無視され続けるシーンは、切ないというよりちょっと萌えてしまいました。

血の繋がらない兄弟。仲の良い二人の幼少期、離れて暮らすことになった悲しい事故。幼い攻め（弟）が兄を無意識にか守ろうとして、胸に秘めたインコのエピソード。胸に迫るものがありました。まだ子どもといえる時期から、しっかりしなきゃいけない状況で甘えることが出来なかった受けが、攻めの前では泣くことが出来る。素敵な関係。きっと二人で支え合って生きて行くんだろうなと想像出来る未来。満足です。ただ、私が受けだけが身持ちが固く、攻めが弱ると女と派手に遊ぶ…そんな描写が苦手なので、そこだけマイナス。

血のつながりのない兄弟のお話。一人でも生きていけるけど、二人だと、頼り頼られ、泣くこともできて、幸せ。感動しました。

兄弟もの好きなのですが、イマイチはまらなかったです。

ちのつながらないきょうだいのはなしでした。

うん。もう全然兄弟って感じもないのでいいのではないでしょうか。

英田さんの作品にしては奥行きはあまりなかったなぁという印象です。DEAD LOCKシリーズが大好きなのでつい比較してしまいました。作者さまのファンなので星ひとつおまけしてこの評価です。

久しぶりに切ないの読んだけど、凄く良かったです。特にお兄さんの心情が上手く書かれていて、展開は割と予測出来るのですが…なんだか泣けてしまいました。

思い人の前では泣いてばかりとか、一途に追いかけてるのに無視され心折れそうになるところとか、熱出して看病してもらうとか、同じ作家さんの某シリーズに似たシチュエーションに喜んでしまいました。

義兄弟もの。弟攻めＸ兄受け。作家買いです。兄弟設定はモラル的に両想いになるまでのすれ違いやハードルが高いけど、その辺りを切なく書かれていました。すごく静かに話が進む印象の一冊でした。