レビュー一覧

由利先生、大人で強引で我が儘でエロくて素敵です。六車君も可愛くて純粋でイイです。内容的にはハードなエロシーンはありません。が、そんなものはなくてもいいのが木下先生の作品。むしろそこがイイのです。ほのぼのとした、大人の素敵な恋愛(男同士ですが)読んでみてください。エロシーンがないと嫌な人も満足のいく作品かと思います。

由利先生の意地悪で、大人の色気だだもれな表情にノックダウンしました。天然で無垢な編集者くんのかいがいしいお世話っぷりも、ほんとうににツボでした。無期限レンタルにすべきだったと後から後悔しました。

情緒がありたいへん楽しめました。ネタバレ避けて書きますが、後半のいちばん盛り上がるところのテンポがぐっときました！

もうちょっとメリハリが欲しいかなあ。クチコミで期待しすぎたかもしれません…この作者の作品はわりと好きなのですが。本来は3.5点くらい。

数ある木下さんの作品の中で、一番好きです。売れっ子作家の由利先生と新人編集者の六車君の恋物語。由利先生も六車くんも、本当にキャラがたってる。話の流れがゆっくりで、簡単にくっついたりしないのですが、その分二人色々なエピソードを通じて二人の人間像が浮かび上がってきて、とても面白かったです。こちらでレンタルして気に入り、紙のコミックスを購入し、さらにあまりに好きすぎて、生まれて初めて購入したドラマＣＤがこの由利先生だったくらいです。Ｈはほとんどないんですが、由利先生がセクシーなのでなんかエロい。時代背景と由利先生の雰囲気も本当にうまくマッチしていて、とにかく素敵な作品だと思います。私は大好き。

うわぁ。。この作品は、まさに私のツボです。由利先生の偏屈で素直でない言い回しの中にも六車くんに対する愛を感じて胸がキュンキュンしてしまいました。特に、六車くんのお見合いの件で、由利先生が少しヤキモチを妬いているところなんかは可愛かったです。由利先生が六車くんを玩具のようにからかいながら少しずつ距離を縮めていく様は、まるで、昔の文豪たちの描く小説のようで、じりじりと詰め寄っているけど中々関係を持たない、、読んでいる側は、もう焦らされている感からかＨシーンでもないのにエロチシズムを感じてしました。由利先生と六車くんが関係を持った時は、何故か嬉しくなり失神しそうでしたよ(笑)

これぞ木下先生の神髄というような作品だと感じました。力まず無理の無い、所謂自然主義風な雰囲気で描かれています。全体的にほのぼのとしていて余り残酷な所が無いのが救いです。惜しむらくは台詞が明治に生きた人のような古い会話の羅列です。太平洋戦争後の日本の時代のものにしては違和感が有ります。まるで漱石先生や鴎外先生の書く人物の台詞のようです。中を取っても永井荷風先生寄りですか。戦後の雰囲気がまるでありません。時代背景の感じ方がまるで西洋の外国人が日本人を想像しているみたいです。たかが漫画でもされどなのです。リサーチはきちんとして頂きたいと思います。でもちょっとユーモアもあって楽しめました。

この作者さんの作品の中でいちばん好きです。他の作品も一通り読みましたが、このシリーズは世界観が少し違う気がします。綺麗で優しい絵の雰囲気が内容に合っているし、キャラクターもみんな良いし最高です。時代設定など気になる方もいるかもしれませんが、読み始めてしまえば関係なくなります。むしろこの設定だからこそ良いのですよね。とにかく先生と六車くんの関係に萌えます。何回も読み返したくなる、上品で質の良いBLだと思います。

使い古された設定と三流小説のような話の流れに退屈しました。陳腐には陳腐のよさがあるのは承知ですが、ここでは王道の上っ面を薄っぺらくなぞっているだけに感じます。絵が小綺麗なのも退屈さを上長させました。目線に含みのある色っぽい絵を描かれる方なので、もっと話で読ませるか、もしくは王道ならぐっと濃い短編の方が生きるのでは。

レトロな雰囲気の昭和ロマンス。ちょっぴり偏屈で変わり者の作家と彼に振り回される純粋な若手編集者の恋愛です。何となく古めかしい台詞回しや雰囲気に味があり、心にじんわり染み込むような感じが癖になります。エロ描写はほぼ無し。ですがストーリーで引き込む作品なので、物足りなく感じる人は少ないのでは・・・？と個人的に思います。きゅぅんとくる大人の恋愛！お勧めの作品です。