レビュー一覧

見せかけの婚約者を演じるはずが本当の恋に落ちて…という話。ヒロインはしっかり者で思慮深い性格、地味だけど魅力的に描かれてます。ヒーローも仕事のための見せかけの関係という口実を早めに撤廃してヒロインに向き合うので好感がもてました。最後5ページでハッピーエンドにもってくHQが多い中、この作品は本当の恋人になってからお互いを知っていく過程に後半半分くらいのページがさかれていて新鮮でした。

この作者の作品はすべて読んでますが、最近は絵が安定して崩れなくなりましたね。HQの中ではかなり画力が安定してる方だと思います。内容に関しては、この方の作品はわりとわがままで自分本意で流されやすいヒロインが多い中、この作品は冷静に物事を見据える落ち着いたヒロインでとても好感が持てました。ちょっと詰め込みすぎてラストが少し走りすぎなのが残念でしたが。それでも大満足です！

ドタバタしてよく意味が分からなかったです。絵は素敵だったので★★です。

好きな作家さんという贔屓めもありますが、良かったです。ヒロインに好感が持てますし、祖母さまも又素敵。ヒロインに魅かれてしまう、そして振り回されてくヒーローがなんだか微笑ましい。今回の発端な妹さんのお話「御曹子の傲慢なプロポーズ」、従兄弟の「大公殿下と忘却の恋人」「海運王への実らぬ想い」とスピンオフになるようです。

ヒロインの表情が素敵でした。凛としていて芯があって家族思いで、ヒーローが惹かれたのも納得です。妹のしりぬぐいに偽装婚約しろと迫ったヒーローがみるみるヒロインに惹かれていくのが分かります。編集長のクズっぷりがいい味を出してましたね。

きっかけは見せかけの婚約というHQあるあるでしたが、二人のその後の関係を第2部第3部と発展させようとする描き方は新鮮でした。ヒロインの妹のトラブルをエンディングの結婚式にかこつけてほったらかしにして次作に繋げようという試みは、読み手にはちっともありがたくないのでマイナスで。指輪の買戻しエピソードなんかとても素敵なのになぁ。

運命的な出会いには誰の力も及ばない、流れのままにこうなる運命なんだと思わせられる話でした。

ヒロインの凛とした美しさと性格の良さはいい。絵が綺麗だけどちょっと雑なところもあるかな。最後のほうはバタバタで、妹の問題もあるのに片付け仕事で話が終わっていく感じがした。

会話が理路整然として読みやすいですが、最後の場面は笑えました。他人の物を許可なく触って自分の服のポケットに入れてその場を離れたら立派なドロボウ行為だと思うのですが・・・。

何だか面倒くさい人達というのが第一印象です。最も面倒くさいのはお祖母さんである大公妃ですが、ヒロインもヒーローも素直じゃないし、尊大にして傲慢な似たもの通し。何だか登場人物の魅力がわかりませんでした。