レビュー一覧

Renta!版に本作があることを知って、読み直しています。先ずは4,5巻を読みました。源内、意次の登場もさることながら、5巻の終わりの解体新書の出版のシーンは登場人物達からもらい泣きしてしまいます。一作品一回ということで、この後でてくる徳内さんやイネさんなど魅力的な人物達の感想はかけないのが残念ですが皆様、読んで後悔することはない、チョーおすすめなタイトルです。また、１冊ずつレビューできればとも思う次第、シタタメておきます。

レンタルで途中まで読んで、あげく紙で全巻揃えてしまった。前野良沢、杉田玄白、平賀源内、林子平、最上徳内、渡辺崋山、江川英龍、間宮林蔵、シーボルト、高野長英など、教科書では単語程度にしか出てこない人物たちが欧米との関わりを通じて繋がり、影響しあい、そして時代をつなぎ続け、それが伏流水となって幕末へと至る。「風雲児たち 幕末編」を描くための序章に過ぎないこの作品だが、鎖国期の江戸時代を欧米との関わりという視点で辿っていくのが斬新で蒙を啓かれる面白さだった。

ワイド版をセットで購入できて、しかもオンラインで読めるからダウンロードしなくて済むので、Renta!で無期限レンタルしました。Kindleのようにダウンロードしないと、タブレットでアプリから読めないのは、これだけシリーズが長いと容量を食うのでツライ…。タイトルに反して、全然幕末まで行きゃしませんが(笑)、関ヶ原からの300年間に及ぶ因果関係を踏まえて「幕末」を捉えられる、稀有な歴史漫画です。幕末だけを切り取って見てみても「幕末」は捉えきれないというのがよくわかります。

自分が小中学生の頃の日本の歴史のマンガの田沼意次の描かれ方は、松平定信と対比させられて賄賂好きな悪人政治家という典型的な悪者でした。風雲児たちで描かれている田沼意次は新しい経済視点に立った、時代を先取りした魅力的な政治家に描かれていて好印象を持つことができました。

学習漫画のつもりで読み始めたら、違う！！良い意味で裏切られました。人がイキイキしてる！！！！！知ってた人物も知らなかった人物も、何というか、生きてる、、、それぞれが必死に皆生きて、今の現代に続いていく、、、この絵柄で、まさかの胸熱、涙目連続！！！！！笑　

幕末歴史マンガを描くのにまず関ヶ原の戦いから始めるのが凄いと驚きました。読み始めると何故、幕末の志士たちが活躍したのかというそこに至る歴史の大きな流れが理解できて面白かったです。

歴史漫画でこんなに笑ったのは初めてでした！

人物のタッチが古臭くて読み終わるまで違和感が消えませんでしたが、背景の描き込みは重厚です。関ヶ原の戦いからその後の流れをざっくり理解できるので、歴史の参考書的な本として学校の図書室に置いてもいいんじゃないかなと思いました。(1巻しか読んでませんが)