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第一巻のサンプルに使われているお話の舞台はアメリカで、本編とは別の、番外編のようなものです。シリーズの実際の舞台は、近未来の日本で、主人公も別のキャラクターです。死亡した人間の脳を取り出してスキャンし、生前見たものをモニターに映し出す…という、技術が発達した近未来の日本で、第九と呼ばれる捜査機関が猟奇的な殺人事件の捜査にあたります。死んだ人間のプライバシーを暴く罪の意識、猟奇的な殺人犯の異常性に侵される精神、正義と真実、複雑に絡み合う心理が、美しい絵と秀逸な言葉で描かれています。事件は数話で完結するような形です。一巻ごとに、一つの事件が終了する場合が多いです。主人公は二人います。一人は第九に配属されたばかりのまだ20代はじめの新人、青木。長身のメガネ青年です。純朴で真面目で、性格的にはちょっと間抜けなところもありますが、洞察に鋭く、機転のきく、キレの良さも併せ持ちます。もう一人は第九の室長、青木の上司である薪。少女のように可憐、華奢、低身長。10代にしか見えませんが、実は30代の警視正。天才的に頭がキレて、常にクールですが、実はヒステリー体質で、よく怒鳴ったり気を失ったりして青木をハラハラさせる姫体質。謎多き人物で、トラウマを抱えながら、危うい精神均衡の中で第九を支えています。青木と薪は、共に事件を解決して行く中で、互いに必要とし、強く求め合い、その関係は危うく、切なく、ジリジリとして、シリーズを通して終始ヒリヒリ、じりじりと隠微に、濃密に描かれています。シリーズの終わりには、その関係にも一つの決着がつきます。それはとても大切な終着点ですから、ぜひ、ネタバレを求めず、最後まで読んで欲しいです。とても感動する、素晴らしい作品であるのは確実です。電子でも読めるなんて、本当に嬉しいし、もったいないくらいです。
人によって合う合わないはかなりあると思います。猟奇的な事件がメインで、グロテスクな描写も多くありますので。しかし、これだけ考え抜かれた設定、ストーリー、そして美しい作画に対して「わかろうとしない」という狭量な方々が多いのは大変残念に思います。前述のとおり、猟奇的な描写を受け入れられないというのはわかりますが、近年多い、刺激だけを求めた大量殺戮漫画とは全く異なる深みがこの作品にはあると思いますので…
ミステリーでスリリング。ドラマチックで結構ヘビーな展開も。ぐいぐい読めて面白いです。けれどこの値段で満足するかは人を選びます。単純な話の面白さだけでは価格の高さに見合わないかも。情の深い、一見10代の美少年に見える中年エリート上司薪さんが好きになれるか。薪さんと普通の大人である他種多様な味のある部下達の、時に主人とワンコ的で、時にやや崇拝じみた信頼関係が楽しめるか否かです。私は少女マンガ特有の人間関係が不自然にベタベタしたり、好意の理由に納得のいかない感じ、やたらめったらなかっこつけ、こんな奴実際いねぇよ的なキャラ設定などの不自然なものがあるとそれだけで忌避しますが、それがなく、彼らの人間模様が好きなのでオススメです。BLの匂いがほのかにするので嫌いならだめです。好きならはまるかも?
書籍も持っていますが電子も購入しました。清水玲子さんご存知の方は書くまでもないですが、話は間違いなく面白いです。故人の脳を見て事件を解決する「第九」を舞台にした近未来のSF。内容が少しグロいところもありますが、そこはこの作者さん、絵がとてもキレイなのでそこまで…といった感じです。ネタバレになるのであまり詳しくは書けないけれど、とにかく面白いのでオススメです。ちょっと普通の恋愛少女漫画に空きちゃった方、BLが好きな方にも…(決してBLではないですが、なんとなく風味がある…。)
謎が気になって先へ先へ読んでしまい、読了して2回目は張り巡らされた伏線を回収しながら読んでます。面白いです!!推理小説好きで、ほんのりBL風味もOk、そして作者さんの絵柄が嫌いでないなら、読む価値あり!!
一気に最終巻まで読みました。丁寧な絵で描かれていて、シリアスな内容ながらたまに吹きだすシーンもあり、飽きさせません。ボーイズラブではなく性別を超えた人間愛がベースにあり、オススメです。実写映画のCMを見てガッカリされた方も多いのでは?
清水玲子さんの作品は全て読んでいて、いつも内容に驚きながらワクワクして一気に読んでしまいます。今回のも面白かったですが、やはりグロテスクだし衝撃的だし内容的に好き嫌いが別れるでしょうが、私は購入して良かったです。無期限ですし、またじっくり読み返したいです。
作者の作品が好きなので読みました。でも自分が年取ったせいなのか、今ひとつ人物の心理に納得いかないところが多かった。特にカリスマの薪さん、外見が若いだけという設定にしては、ちょっと幼稚じゃないだろうか?彼が高校生なら納得できる不安定さだけれども、大人がこんな不安定ではカリスマ性は維持できないと思います。MRI捜査にしても肯定派なのか否定派なのか話によってコロコロ変わるし……。BL色もこの作品には必然性が感じられませんでした。
懐かしい。月の子もこの作品も高校生の時に読みました。今また読み返してもイイ!って言える。これは少女漫画の中でもよくストーリーが出来てます。犯罪、近未来サスペンス、人間愛、少々BLテイスト有り、いろんな味を楽しめます。少々グロいシーンありますがそれも綺麗な絵だけにならずに逆にいい。ゆっくり読んでいただきたい
映画化もされた作品ということで気になって読んだのですが、ごめんなさい、あまりにBLで無理でした。「少女漫画だし言うほどでもないだろう」と思っていたのですが、終盤に行くほどBL要素がキツくなり辛かったです…(特に最後の事件が)。サスペンスなので結末は気になり結局読んでしまいましたが、主人公と監察医の二人の関係が好きだったので、読まなければ良かったと思ってしまいました。アフターエピソードで後味が…。猟奇サスペンス系は好きなので序盤の一冊完結あたりで読めるうちは面白かったです。BL苦手な方はご注意ください。
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第一巻のサンプルに使われているお話の舞台はアメリカで、本編とは別の、番外編のようなものです。シリーズの実際の舞台は、近未来の日本で、主人公も別のキャラクターです。死亡した人間の脳を取り出してスキャンし、生前見たものをモニターに映し出す…という、技術が発達した近未来の日本で、第九と呼ばれる捜査機関が猟奇的な殺人事件の捜査にあたります。死んだ人間のプライバシーを暴く罪の意識、猟奇的な殺人犯の異常性に侵される精神、正義と真実、複雑に絡み合う心理が、美しい絵と秀逸な言葉で描かれています。事件は数話で完結するような形です。一巻ごとに、一つの事件が終了する場合が多いです。主人公は二人います。一人は第九に配属されたばかりのまだ20代はじめの新人、青木。長身のメガネ青年です。純朴で真面目で、性格的にはちょっと間抜けなところもありますが、洞察に鋭く、機転のきく、キレの良さも併せ持ちます。もう一人は第九の室長、青木の上司である薪。少女のように可憐、華奢、低身長。10代にしか見えませんが、実は30代の警視正。天才的に頭がキレて、常にクールですが、実はヒステリー体質で、よく怒鳴ったり気を失ったりして青木をハラハラさせる姫体質。謎多き人物で、トラウマを抱えながら、危うい精神均衡の中で第九を支えています。青木と薪は、共に事件を解決して行く中で、互いに必要とし、強く求め合い、その関係は危うく、切なく、ジリジリとして、シリーズを通して終始ヒリヒリ、じりじりと隠微に、濃密に描かれています。シリーズの終わりには、その関係にも一つの決着がつきます。それはとても大切な終着点ですから、ぜひ、ネタバレを求めず、最後まで読んで欲しいです。とても感動する、素晴らしい作品であるのは確実です。電子でも読めるなんて、本当に嬉しいし、もったいないくらいです。