レビュー一覧

2013年の秋に上下巻で発売された新装版の下巻の一部が収録されていますが、今回の電子では、旧版に未収録の部分のみが抜粋してあり、それを３チケで読めるなんて、ものすごく良心的な価格設定だと思います。「誰にも愛されない」はユギ作品の中でも個人的にtop３を争う感じに好きなので新装版ももちろん上下とも紙で持っているため、紙のコミックスからのレビューになります。もともとの「誰にも愛されない」では、長谷川と上野のお話はact.６で終わっていました。act.６は二人がくっつくまでという感じでしたが、新装版にはいった旧版未収録のact.７では、二人の愛がきちんと深まっていくその後の二人の部分が描かれています。同時収録「もう一つの国」は、昨年雑誌に描かれていたもので、日下にちょっかいを出していたチェコ時代のアパートのオーナーで教授というあだ名の男と、その恋人（チェコ人）のスピンオフで、オヤジ×オヤジです。おまけ漫画も面白いです。旧版の「誰にも愛されない」を読んだことがあるのに新装版を買っていない方にもお薦めですが、まだ「誰にも愛されない」を読んだことがない方は、是非是非そちらから読んでみてください。ちなみに、紙のコミックスの上巻（上巻なので今回の電子には含まれていないと思います）のカバー裏には、日下の古本屋を訪れていた小学生のちびっこ２人が高校生になったお話が描き下ろしてあってものすご〜〜〜く可愛くて面白かったのですが、やっぱり人気だったのか、なんとそのカバー裏の続きの高校生カップルのお話も、昨年雑誌に描いて下さっていて感無量でした。とにもかくにも、私にとっての萌えの神様ユギさんが療養生活から復帰されて、心の底から嬉しいです。

内容紹介に書かれてる通り「誰にも愛されない　act・7」が収録されてます。ボンボンの長谷川と、元々ノンケだった長谷川とはいずれ終わりがくると思ってる上野。目新しいストーリーではありません。でもユギさんの絵とコマ割りが、すごい切なく幸せな気持ちにさせてくれます。長谷川が戻ったら上野が泣いてたとこ・・・泣けたー。「誰にも愛されない」をact・6までしか読んでない人は是非読んでください。

続編というか番外編というか、いや〜良かったです！本編は日下×飯島がメインで、日下の不思議くんぶりがイマイチ感情移入にブレーキかけた感じで☆3にしましたが、こちらは上野×長谷川 のラブラブ度が読めて満足です。

「誰にも愛されない」がよかったし、好きな作家さんなのでサンプルを見て即購入。安定のお話とエロで楽しませていただきました。山田ユギさんのゲイxノンケというシチュがとても好きだし、出て来る男性はイケメンだし、ただ「誰にも愛されない」をしばらく読んでなかったので、誰だったけ？と最初は復唱してたので、最初の日下x飯島編を読んでからこちらを読むとなお面白いかと思います。

続編ですが、これだけでも成り立ちます。前の作品で、馴れ初めとかが出て来るので読んだ方がわかりやすいですが、本編のカップルと特別版のカップルは（出てはきますが）違うので。家を継ぐ人間を追いかけるのは、やっぱり難しいだろうとは思います。リアルだったら、周囲の声が気になって、これからが正念場になりそうですね。

長谷川が一緒に来てくれって言った瞬間、イラッとした。長谷川×上野は好きな話だったけど、今回は終始長谷川に都合のいい展開だけでイライラした。現実だったら、こんな身勝手男とはさっさと別れて終わりだと思う。やっぱりBLは夢の世界のお話だと実感した(笑)。とことん尽くすタイプの人か、Mな人は、読んでて面白く感じると思います。

ユギさん本当に大好きです。上野がだんだん素直になってく様がたまらないです。お話も良かったですが、私は挿絵のヤーヒムとシロウの15年前にやられました。ヤーヒムがかっこよすぎるー！！

ツンデレな受けが可愛いです。切なさもあったけどハッピーエンドで良かったです。

ユギさんの作品の中ではこのシリーズが一番好きで、何度も読み返しています。切ないすれ違いからのラブラブっぷりが幸せな気持ちにさせてくれます。「風呂の中でお前を~」の台詞が可笑しくて大好き(笑)

上野さんが健気なのにエロ可愛くて、これは元々ストレートの長谷川さんだってメロメロになりますね！メインCPよりもこちらの二人の話の方が好みです。