レビュー一覧

列車事故で記憶を失ったヒロイン。ヒーローは家に連れて帰るけどヒロインは何も思い出せない。自分の名前も何も。お隣の裕福な男性と不倫していたような過去やヒーローとうまくいってなかった様子などが次々に出てくるけれど思い出せないまま。最後に、ヒロインは実は妻ではなく双子の妹のほうだったと分かり、妻本人は亡くなっていたことがわかります。でも、ヒーローが2年も暮らしていて別人と気付かないのには違和感があります。全く同じ顔でもほくろの位置とか仕草とか話しかたやアクセントや違う所はたくさんあったはず。全部記憶喪失のせいですましてしまったけど、ヒーローはもっと違和感を感じても良かったと思う。そしてやっぱり亡くなった双子の姉のほうがかわいそうだった。

欧米の人は判官びいきではないというのは、本当だなあと実感しました。求めるだけ求めて満足しない人と一緒に暮らしたら疲れるだろうし、円満な人格の魅力もわかるのですが、それにしてもカプリが可哀想で。

記憶喪失後のヒロインが別人の様って、疑惑をもたせておいて、だけど中途半端に記憶があるって・・・。最後の種明かしは、全く覚えていなかったならアリだけれど、ちょっと都合がよすぎて、強引すぎかな～。

記憶喪失もの、主人公別人なんだろなーと思ってよんでいて、その通りではあったけど、思ったのとは違いました。『私の中の他人』に似てるけど、あっちは犯罪がらみ、こっちにはそういうあくどい事情はない。後味はこっちのがいいな