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表紙とタイトルが目を引き、どんなお話だろうと気になって借りてみました。最初は絵が少し苦手だったのですが、話に引き込まれてそのうち慣れました。あらすじから百合漫画と思われそうですが、ジャンルが<人間ドラマ>になっている通り、女性同士の恋愛やセックスも盛り込みながら主題は主人公夏子が自己の内面を深く探るお話です。これは女性読者の方が圧倒的に共感しやすいでしょう。物語全体としてはデフォルメ気味の絵と舞台大阪の雰囲気が程よくシリアスを中和し、そしてリアルさを感じさせてくれました。始まりは女性とだけセックスする夢の理由を確かめるため、そこから彼女の中にある闇を追っていくことになりますが、全てを分かりやすく提示されるわけではありません。しかし、婚約者・家族・同じマンションに住み懐いてくる主婦・バーで知り合った同性愛者等々、周囲と日常を送りながら段々と彼女の抱える葛藤や心の傷が見えてくることで、これは特殊な人間の問題ではなく現実に生きる女性の問題だと伝わり、彼女の闇も感覚的に理解することができました。特にレズビアン願望と母親への愛憎を繋げるアプローチはとても興味深かったです。
絵が独特なので受け付けない人もいるかもしれないですが、私にはとても共感できるお話でした。最終的に白黒つく物語ではなく、そこがまた現実的でよかったです。自分はアダルトチルドレンかも。と思う女性は読んで損はないと思います。
48日で購入しましたが、時々思い返すので、無期限でもよかったかな? ちゃんと読ませる作品です。絵が特にいいですね。近藤ようこの絵や萩尾望都の絵ではこういうヘンな味わいは出なかったと思います。
自分自身とリンクしていて、驚きました。この作品にたどり着いた経緯は、すべて偶然なのですが、必然を感じずにいられません。大阪ハムレットが面白くて(映画も漫画も)、森下裕美さんの作品を読んでみようと、ここにきました。私も、ここ何年か前から、自分はレズ(バイ)ではないかと考える節がありました。その時点でこの作品は必読ですが、それだけでなく、母親との関係や自分の男性問題にも共感できる箇所がたくさんありました。正直、この本を読んで、一度女性と付き合いたいと、より明確に思ってしまいました。いいのか悪いのか…。森下さんも同じような経験があるのでしょうか。ないのなら、あのようにリアルに、これまで不明瞭だった私の心の中の感情を浮き彫りにするとは、なんという洞察力でしょう。他のレビューサイトで、「森下裕美さんはカウンセラーのようだ」と書かれている方がいましたが、ずばり的を得た表現だと思いました。一度読んだだけだと、ラストで???と思うかもしれません。何度も読んで、人の心について考えさせられました。
サンプルで読んだ後、迷いながらも購入しました。当たったな、と感じ、購入から2年経った今も何度も読み返す作品です。主人公の彷徨と、美波の孤独に強く惹きつけられます。『少年アシベ』みたいな4コマ漫画しか知らなかったのですが、この作品をきっかけに、『大阪ハムレット』も読むようになりました。
ふしぎな読後感。デフォルメされた美しい線。場面、展開、瞬間の表情、どれも強く心に残る。登場人物はみな平凡だが、いびつな状態だと各々理解しつつ、生きている。生きていくこと、この現実の社会と関わっていくことというのは、夫婦とはこうあるべき、女は男はこうあるべき、という縛りを自らにかけてしまう事なのかもしれない。傷つく事も沢山あるが素晴らしい事も必ずある。傷は放置せず、解放し続けないといけない、そう感じた。
これが純文学でなくて何が純文学なのだろうと思う程、純文学。美しい。私はこんな素敵なパートナーが欲しい。
もし、絵柄がちょっとな…と躊躇されているのであれば、そこは気にせずに読んでほしいです。漫画を越えた凄みがあります。
とても深い話です。久しぶりに読み返しても、その都度新鮮な感動というか、人の業や愛、孤独、親子関係等、心に突き刺さる痛みや切なさを感じます。デフォルメされていて、作家さん独自の絵柄なので、好き嫌いはあるかもしれませんが、逆にこの絵柄だからこそ、リアルな物語として受け入られるというか、引き込まれる世界です。タイトルも秀逸ですね。
森下ワールド全開の作品です。読んで損無し。恋愛は「男と女」だけでは無い、深い物語です。
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表紙とタイトルが目を引き、どんなお話だろうと気になって借りてみました。最初は絵が少し苦手だったのですが、話に引き込まれてそのうち慣れました。あらすじから百合漫画と思われそうですが、ジャンルが<人間ドラマ>になっている通り、女性同士の恋愛やセックスも盛り込みながら主題は主人公夏子が自己の内面を深く探るお話です。これは女性読者の方が圧倒的に共感しやすいでしょう。物語全体としてはデフォルメ気味の絵と舞台大阪の雰囲気が程よくシリアスを中和し、そしてリアルさを感じさせてくれました。始まりは女性とだけセックスする夢の理由を確かめるため、そこから彼女の中にある闇を追っていくことになりますが、全てを分かりやすく提示されるわけではありません。しかし、婚約者・家族・同じマンションに住み懐いてくる主婦・バーで知り合った同性愛者等々、周囲と日常を送りながら段々と彼女の抱える葛藤や心の傷が見えてくることで、これは特殊な人間の問題ではなく現実に生きる女性の問題だと伝わり、彼女の闇も感覚的に理解することができました。特にレズビアン願望と母親への愛憎を繋げるアプローチはとても興味深かったです。