レビュー一覧

まるでミステリーの短編集を読んでいるかのような一冊です。後半はBL！という感じではありますが。話の収録されている順番も3作目まで同じ流れでもってきたからこそ4作目がぐっと活きている感じ。また、最後のお話は「耳たぶの理由」の2人が出てきます。この2人のお話好きだったので続きを読むことができて嬉しいです。読み応えのある一冊でした。

ザ・国枝ワールドですね！短編集なんですが、シリアスっていうより、ホラーですね、ホラー！国枝さんは色々な面をお持ちで、シリアスからコメディまで多彩ですよね。すごいです。今回は国枝さんのダークサイドな短編集で、『耳たぶ~』以外はホラーです。(何度も言う)BLとしては、ご本人が仰ってますが、今まで出した麗人さんのコミックスの中でも最もハートウォーミング度がないそうです(笑)。確かに両想いでハッピーエンドとかなかったです。ただストーリーはきちっとまとめてくれてるし、読み物としてのクォリティは高いし、切り口が他にはないですからね。痛いの、怖いの嫌な方、ラブなお話が読みたい方は苦手なのかなと思いますが、大丈夫な方は読んでみては。

みなさまのレビューの「もはやホラー！」が気になって読んでしまいました（笑）。ホラーとか言ったって…なんて思いましたが、約１話確かにホラーでした(^_^;)全体的にはきらいじゃないです。でも、BL読む方て、基本は幸せなラブの話を読みたいんじゃないかな~たまにはこういうのもあっていいと思うけど！と思いながら、いっそ、表題の話を（まあ短編で描けていますが）もっと深く書き込んでみたらもっと読後感があったかもなと思いました。

6つの話が入った短編集です。最後のお話は『耳たぶの理由』のショート。結論からいうと、高い買い物でした。この作品集は基本どれも(『耳たぶの理由』のお話以外)バイオレンス、シリアス、ホラーなど、猟奇的なもので構成されているので苦手な方は要注意。私はサンプルを読んで、表題作の閑也のミステリアスで儚げなところに惹かれて購入しましたが、やはり後味の良いものではありませんでした。話はどの作品も簡潔にまとまっていますが、どこかで読んだことのあるような焼き回し感が漂うものばかり。絵が繊細で、特に受の子は妖艶な魅力を感じさせるものなだけに残念です。エロも、恋愛よりサスペンスな展開の方に、話の重点が置かれているのであっさり。これで7チケは高いし、万人受けするものではないので辛めのこの評価です。

作家買いです。国枝さんの描くダークなお話は好きです。『いつか雨が降るように』や『秘密と嘘』『熱帯夜』のように、ダークサイドに落ちてしまった人物が足掻きもせず淡々と運命を受け入れる、そういった描写に抵抗を覚えないのは、やっぱり「物語ありき」だからだと思うのです。これだけ長く活動されている作家さんなのでストーリーテラーとしての底力は言わずもながですし、そういった意味では絶対に読みたい作家さんでもあります。サンプルを見て好奇心を刺激された方は試してみてはいかがでしょうか。サスペンスあり、ホラーあり、ギャグあり、ほのぼのありのごった煮的な作品集です。ちなみに、『耳たぶの理由』の後日談以外の作品はすべてある意味バッドエンドです。

病みBL特集とレビューを見て購入。皆様のレビューでホラーっぽいとの予備知識はあったのですが、ホントに怖かった（笑）でも、内容はどれもしっかりしていて、読み応えがありました。面白かったです☆

く、暗い！！暗すぎる！！表紙の笑顔を裏切る暗さで、覚悟しないで読んだもんだから落ち込みました 。しかも、暗くても内容があるものならぐっと来たのですが、ただただ暗く救いようのない感じが続いたので、途中で読むのを止めてしまいました(笑)もう、ここまで来るとホラーですね。

本当に国枝先生はシリアスとコメディーのギャップが激しいですね！この短編集は大半がシリアスですが、今まで読んだ国枝先生の作品の中で、ダントツにエグかったです（中にはグロいのもあり）。表紙とサンプルの絵柄でファンタジー系を想像して読んでしまうと痛い目に合います。絵柄がほわっとしているので、ホラー漫画のようなグロさではありませんが、苦手な人は気をつけた方がいいでしょう。私は怖がりなのでちょっと苦手でした…。ただ、それぞれストーリーとしてはキレイにまとまっていると思うので、作品としては良いものだと思います。

こちらの作品は６つの短編集になっていて、とても読み応えのあるお話でした。私が読んでまず感じたのは「世にも奇妙な物語」や「怪談話」の印象に近かったです。夏に読むのにオススメですね（笑）最後の「手のひらの上」だけは、可愛いカップルのほんわかしたお話で「耳たぶの理由」の番外編になります。

国枝先生のお話しはBLでないものも大好きです。ほの暗いというか真っ黒なお話しもありますがストーリーがいいので何度も読み返しています。