レビュー一覧

ものすごい小説でした・・まるで密度の濃い〜大河ドラマを一気に見終わったというか・・よく映画で「一瞬も目が離せない」という例えを聞きますが、この小説も1ページすらのんびり読み進められないというか・・長編の全2巻を夢中で読み進めてしまいました。内容はかなりハードで心が痛むシーンも多いのですが、とにかく一度読み始めると絶対に途中でやめられません。こんなに面白いBL小説は久しぶりです。自分の中ではこれまで読んだ中でもTOP３に入るぐらい面白かったです。（本当は☆１０個ぐらいつけたい）読んだ後はこの小説の世界にどっぷり浸かってしまって中々現実に戻れませんでした。

さすが、かわい先生、圧巻の大作でした。ストーリー展開も背景もしっかりして、読み応えあります。でも、私は人が死んだり、痛めつけられる系はあまり好きではないので、主人公含め、周辺の登場人物にあまりにも辛いことが起きすぎて、確かに最後は一応ハッピーエンドですが、途中の出来事があまりにも辛くて読後かなり気分が落ちました。感情移入するタイプの方はちょっとキツいかもしれません。私は主人公になりきってかなり入り込むタイプなので、殺人系は観ない、読まないようにしています。かわい先生は、作り込みが素晴らしいので、世界に入り込みやすい分、余計にキツいのかもしれません。なので、星一つ減らします。でも、ラストは優しい終わり方で、かわい先生のこういう優しい感性が大好きです。

1997年のノベルズ「帝ーMIKADOー」を書き改めた作品です。内容的が重く、ラストがBLとは思えないほど切なくて暗くて、「もう二度とと読まないな。」とか思っていたのに、好きな著者さんなので思い切って読んでみました。とにかく大長編で映画のような充実感です。でも主人公は本当に辛い思いをします。その周りの人々も色々と辛かったり大変な思いをします。そこが苦手な方にはどうかな。しかし、改稿によってラストは明るく前向きです。ハッピーエンドを迎える終わり方になっているのでホッとしました。ただやはり私は、あまりに主人公に辛い思いをさせすぎじゃないかと思うので☆一個はマイナスさせていただきます。

すごい壮大なドラマでした。BL作品オンリーにしておくのが惜しいと思うぐらい、素晴らしい内容だと思います！他の方が書かれているように、内容的には心が痛くなる部分もありました。でも、読み終えた時、本当に小説のキャラクターに共感できたというか、ああ良かったな〜、セリフのひとつひとつに「ウンウン、そうだよな」と感じられることが多かったです。キャラについて、私的にイェインがとても人間味あって、自分の気持ちに素直で、一番好きです！

わ~っ！ホントに目が離せず一気に読んでしまいました！ドラマティックな展開でハラハラドキドキです！途中とてもツラい場面もありますがとにかく面白い~(^o^)壮大なストーリーで映画化出来そうなぐらいです。アレックスがカッコ良すぎ！惚れました(笑)

90年代後半出版の「MIKADO-帝-」の改作版です。良いも悪いも現代版BL風に，多数派に受け入れらるようにアレンジされたなーという感じです。個人的には，心にぽっかりと穴が開く90年代バージョンのほうが好きです。BL小説にかかわらず，2000年ぐらいまでの小説・映画・少女漫画・ドラマなど，主人公やカップルが必ずしも幸せになったり，成功したりしないエンドは多かった。そこから，幼いながらも人生はいいことばかりじゃない不条，厳しさ，やるせなさ，諦め，それでも前に進む勇気や希望を登場人物から教えてもらっていたような気がする。でも，今はそういうのは流行らないんでしょうね。作品自体の醍醐味は変わらないので，これはこれで，今の世情にあわせているので良いと思います。あと，背中に入れた蜘蛛の入れ墨の柄のほうが，纏わりつく感があって旧作の方が好みでした。

大好きな作品です。かわい先生にはまってしまったきっかけになった衝撃作です。これでもかと主人公が精神的にも肉体的にも追い込まれて途中読んでいてつらくなってきます。妹の付属品のような身代わりのような扱いに心底悲しくなります。でもそれぞれの人物にも葛藤と苦しみがあり決して憎めないやり切れなさが一層切なさを倍増させてました。イラストでみるとなおショッキングでよく生きててくれたな〜と泣きそうになります。アレックスの深い愛でぜひ誰よりも幸せになってほしいです。

大好きな作家さんのお話です！この人のお話はどれもストーリーがしっかりしてあり、大好きです！！！これも、映画を見ているような感じで、しっかりとストーリーがあり面白かったです^ ^

素晴らしい小説でした！上下巻一気に読んでしまいました！マフィアの子供ということで大変な事辛い痛い試練がたくさんありましたが、その度に乗り越えて考えて、生き抜きくそれぞれの人生に目が離せませんでした！

バイオレンスは好きですが、とても辛そうな内容だったので、読みたいなぁと思いつつ頭の中で積んでいました。やはりかなり辛い場面も多々ある作品ではありました。でも他の方のレビューにもある通り、流石です。グイグイ読ませて下さいます。それぞれの葛藤や心情も細やかに書かれていて、しっかり引き込まれました。酷い目に合いながらもアレックスと史貴も凄く良い男になりましたが、イェインが1番人として成長したのではと…。前半がダメダメ王子だっただけに！です。しかし中盤以降、彼はマリア大好き構って！からマリアが幸せであればそれで良いんです…。と無償の愛をただただ貫き通し、なんとあのイェインに健気さを感じてしまい後半にはしっかり絆されてしまいました。地位や権力を手に入れるより、大切な人達が笑顔で居てくれる事、愛する人となんでも無い平和な日常を送る事の本当の難しさを知っている彼等だからこそのあのラストだったと思います。