レビュー一覧

黒か白かと聞かれたら、このヒーローは間違いなく黒です。実際に関係を持たなくても、ヒロインの誘いを断っての誕生日ランチ(デートとカウントする)、出張に同じスイートルームに泊まる。これを浮気と言わずになんと言うのでしょうかね。この出張、ヒロインが参戦したため、未遂に終わるのですが、ヒーロー自身も多少不倫する流れになっていることは自覚していたはず。なのに、ヒロインが事実を察知すると相手の秘書1人を悪者に仕立て上げています。まあ確かに腹黒い秘書っぽいですが、ヒーローもずるい男の典型に見えました。だから、最後の仲直りもヒーローがヒロインを言いくるめてのめでたしめでたしに見えてしまいました(苦笑)

　サンプルを読んで、夫の余りにも酷い態度にむかついて、先を知りたくなりレンタルしました。妻を見てない夫は浮気寸前。秘書だってこの態度を見れば勘違いするよ。妻の健気さには胸が痛くなります。徐々に関係改善したかと思ったところに落とされる爆弾。ここから夫と妻の感情は逆転して、結末にいたりますが、もっと夫と秘書には酷い目に遭ってほしいというのが本音です。妻はともかくこちらの気が晴れない。ザマーミロと思わせるか、そろそろ許してあげたらと言わせるぐらいのものが欲しかった。と、これほど感情移入して読めます！

素晴らしい！　最後まで読んだ感想。このヒロインがすごい。もうすごく頑張る。とっても頑張る。もうそろそろ、卑屈になってひきこもってヒーローを責めてもいいよ、とこっちが思うくらい、頑張る。それに気づかないヒーローにイラっとするけど。ヒーローもヒロインの気持ちを理解したが、それを引き裂く悪女が！　とっても悪女だ。ヒロインラブ☆になったヒーローより、ヒロインを排除しようと画策。そして純粋なヒロインはヒーローが自分に向き直っていることに気付かず、頑張った自分が無意味だったとひきこもる・・・ようやく！よく夫婦もので、行き違いのあった二人が喧嘩し、ヒロインがヒーローに気持ちをわかってくれない、と怒ることが主筋なものがおおいけれど、この話のように、その行き違い、ヒロインの頑張りを無視するヒーローを描かれていれば、その喧嘩もすごくなっとくするし、ヒーローの葛藤やヒロインの怒りも理解しやすい。ヒーローのバカっぷりに☆をマイナスしてやろうかと思ったけれど、二人が夫婦として、家族としてこれから一緒にいるときに必要なものを考え、与え、幸せにする意味をようやく理解したことで、とても納得できたので、復活。夫婦でもそうだけど、人と付き合うことで、必要なことを思い出した、と書かれている作品。よかったです。

どんなに言い訳したって夫は浮気寸前。あくどい秘書の作戦に気が付かないふりをしているけど同罪。結果的には未遂で秘書を悪者にしているけど、諸悪の根源はおまえだ！！　

やはり前半のヒーローの態度に非常にイライラしながら読み進めていました。単純に、ヒーローは浮気に走りかけたけれど、未遂で終わりヒロインはそれを許しましたという結末でなかったのが新鮮でした。なぜこじれたのかまでヒロインが掘り下げて解決していたので、読後感も良く、無期限にアップグレードしました。

妻は良き母親であってくれれば家庭も人生も平穏だ、と思ってる傲慢亭主。それで自分は性悪女と浮気一歩手前、てなかなかお馬鹿なヒーローでした。人生で知っている男はヒーローただ一人のヒロインは、三人の子供がいても純真でした。必死にヒーローを振り向かせようとする様は、とても切なかったです。ヒーローも改心してほんとの夫婦になれてハッピーエンドでした。

ストーリーが良かったヒロインが立ち上がらず諦めていたら、結果は違っていたでしょう。秘書が陰険な策士で無く、本当にヒーローに憧れていたら違っていたかも知れない。結果オーライですが、男性と言うものは美人に弱いから、、ヒロインの勇敢さと、賢さに乾杯！欲しい物は努力して勝ち取ると言うことね！