レビュー一覧

いもあんさんの描かれるこの世界観は何なんでしょうか…！BLというくくりに縛り付けたくない、けれど間違いなくイシとチユの２人の間にあるのは愛で。淡々と進んでいるようで色んなものが詰まってる！読んだ後に変な言い方ですが、心が浄化されたような気になってしまうｗいもあんさんにしか描けない話で、読んだ後とても幸せな気持ちになりました。初めて読まれる方は絵柄などに馴染みがなく戸惑われるかもしれませんが読み終わったら「いもあんワールドにようこそ！」となっていると思いますｗｗ

普段このページ数なら絶対不満なのに、読みきった感がすごい。そして浄化された。わたし、今、きっと、ちょ~心が綺麗です。

初めての作家さんです。重く哀しく切なく、かつ静かで流れるようなストーリーですが版面テンポのよいコマ割りと展開にあっという間に引き込まれました。何より巧みな修辞を施しながら、偽りのない気持ちを託すモノローグや台詞の言葉選びの美しさは作品の軸にもなっている音楽のようです。響きが心地よくて、何度も何度も反芻してしまいます。ある意味救いようのないテーマに、互いを想う気持ちが切なく思わず涙が溢れて押し殺しても声を抑える事が出来ませんでした。こんな作家さんがいらしたのですね。これからも楽しみです。

Renta!内のいもあんさんの作品全て読んでます！少し悲しいハッピーエンドはいもあんさんの真骨頂かなと思います。悲しいけれど、満ち足りた感情を表現するのはさすがです。あと以前より少し線が洗練されたように感じました。セリフやモノローグが落ち着いているので、しっとりと世界観に嵌まりたい方にオススメです。

作者買いです。この作者さんの柔らかなタッチと清らかな世界観が大好きです。癒されます。深く深く、ゆっくりと慈しみ合う二人の最後の旅路。なんだか、高尚な萌えを頂いた気分です（笑）

今まで読んだこの方の話の中で一番好きかもしれません。変わらずこの方にしかない独特の世界観があります。もの悲しさのなかに穏やかさがありそしてやっぱり幸せな気持ちになれる…早く続きを読みたい。

切な甘い。何回読んでも泣いてしまいます。肉体的な繋がりだけでは無くて精神的な繋がりといいますか、女性の望む想いの形を極めればこんなところに行きつく・・みたいな感じが好きで、自分の性別を忘れそうで泣きたいときに読んでいます。元気な時に読んだら重い愛だと感じます。世界観は銀河鉄道の夜やジブリに繋がる様な、割と高尚なファンタジーのような気がします。二話のおまけにある二人の四コマがコミカルなのが、世界観だけに入り込まないようにしてくれてて、作者の腕の見せ所ですね。くやしい。

最後に涙がじわっと出てきました。椎茸さんのレビューにあったように馴染みもなく、読むのを戸惑ってましたがもっと早く読めばよかった。切なく美しいお話です。まさか、BLマンガ読んで自分の人生を考えさせられるとは。。でもこれはBLとかファンタジーとかそんな簡単なジャンルではないです。凄く良かった〜

世界を支える柱の傷を治しに一方通行の治療の旅に出る２人ですが、２人はもちろん他の命もみんなその柱から生まれている、と物語の途中で明かされます。この「柱からみんな生まれている」という概念は、「人間の魂は全てひとつの意思（存在）から生まれている（そしてまたそこに帰る）」という、特定の識者の中では真実と捉えれている概念と同じで、人はそれを前にすると本能的に何か感じてしまうのですね。ほか有名なマンガでは「鋼の錬金術師」や「マギ」も同じような概念が描かれています。もちろん概念は同じでも、その表現の仕方はそれぞれ違い、247夜はこの方独自の世界観でもって、とにかく幻想的な静かな穏やかな世界へ連れていってくれます。そうそう、最初に長いトンネルを地中深く潜っていきますが、村上春樹さんも、多くの人が開けることができない（気づいていない）意識の地下２階の扉を開けて奥深くまで沈み、人類すべての人の意識の源までたどり着き、その中で物語の登場人物が勝手に動くことをそのまま書き起している、というようなことを言っていました。247夜を物悲しいラストとレビューしている人もいましたが、私は逆に２人とも魂の故郷に帰れて心満たされたんだろうなと感じました。

最初からそうなるとは覚悟の上の旅だったけど、2人の心は強く強く繋がったけど、やっぱり物悲しいラストだった。