レビュー一覧

恋だ～～～～。愛という言葉もエロスという言葉もしっくりこない、ここには高校生の恋があります。高校１年生のノンケの男の子が、こちらもノンケの元野球部の先輩と出会って恋に落ちる。そしてぐるぐる悩んだり、ぐんっと進んだり。他方先輩がこの子に出会ったのは、腰を痛めて退部しなくてはいけなくなった苦しい時期で、色んな気持ちと向き合っていきます。とまあ、私なんかが書いちゃうと普通の話なのに、雁須磨子さんが漫画で描くとどうして、太陽の暑さや砂埃や高校生の汗の匂いまで感じるようなお話になるんだろう。10年以上前の本ですが、この本では本当に二人の置かれた状況が丁寧に丁寧に描かれています。「まさか、まさか実は倉野くんなの？！」っていうドキドキや、受け攻めカップリングのこと、語りたいことは沢山ありますが、ネタばれすることなくゆっくり味わっていただきたいので我慢します。でもとりあえず、私も身近に１人吉井が欲しいことだけは間違いない。そして時々どうかと思うくらいかわいいのは吉井だと思います。

最高です(*´ω｀*)　『みんなへんよ　おかしかったのよ』　夏の日差しに惑わされるように恋しちゃった主人公。ストンとハマるように恋に落ちます。最初は、なんで日傘っ！？乙女系なの！！？って思ったけど普通に漢でした（日傘はお母さんのでした。）出だしはごちゃごちゃしてますがすぐに読みやすくなります。(´∀｀)さいごまで一定のほんわか感で話が進み（恋のライバルとかそういう山場はないですが面白いんです）内容もちゃんとあります。この作者さんの作品は毎回読んでいるこちらの時間がゆっくりになるんですよね、なんというか素朴できゅーーんってします。脇役の女子もなんか素敵で、調べてみたらこの作者さんBLだけじゃないのね、少女漫画や青年漫画も描くみたい。（映画化してる作品もある）。このかたの百合漫画とかあれば見たいです(*´ω｀*)博多弁もかわいかった。性的な描写は少ないですが２人がキスするだけでドキンとします( ´艸｀)とにかく雰囲気のある漫画です。そしていつか名脇役の倉野くんのスピンオフとか読みたいです（スライング土下座）余談ですがたまに主人公の服のトーンがひどいです(ﾟ∀ﾟ)

ほんと、いいです。読むたびにジワジワきます。特に何があるでもない高校生達の日常ですが、独特の間とか言葉で心臓が抉られて痛いです。主要登場人物がみんなタイプが違って、みんな重要な役割を果たしてます。泣けるわけではない、キュンキュンでもない、ほっこりでもない・・・上手く言えませんが、とにかく一度、いや、二度三度読むことをおすすめします！

どどどど、どっちが下？攻とか受とか関係なしに可愛い。いちいち可愛い。なぜならこれが恋だからなんだろうけど。時の流れがバタバタしてなく、普通で緩やかでホッコリした気持ちで読めました。お友達の吉井君、倉野君がメッチャ良い味出しててワロタ～

レビュー信じて読んで良かった！ 野球部を辞める糸島でもバッテリーの倉野でもなく、部外者の後輩・西戸崎が主人公というのがいい。糸島側の気持ちも描かれるし。大きな事件も何もないのに、切なくてドキドキキュンキュンしました！ 吉井や女子の脇キャラもいい。ページ数もある方だけど、それだけじゃなく読み応えありました。

恋ですね…　ストンと落ちちゃってますね。絵は決して上手いとは言えない作者さんですが、その粗削りで素朴な画風が独特な瑞々しさを生んでいるような気がします。15年も前の古い作品ですが、舞台が地方なのでさほど違和感も古臭さも感じません。身体の故障のため野球を諦めた先輩に気が付けば恋をしていた主人公。序盤は淡々とゆっくりすぎるくらいの展開ですが、戸惑い、ためらい、切なさ、相手を想い受かれて期待する…そんな高校生二人の気持ちの揺れ動くさまを日常生活の中でとても丁寧に描いている良作だと思います。キャラクターたちのセリフやモノローグ表現もお上手で「なりふりかまわず 身も世もないほど」から始まって「それはあとからゆっくりくるもの」「はぁ　このきもちは何なんですかね（恋だよ！恋！）」「電話したいけど何も話すことがない。イタ電する奴の気持ち超わかる」…と等身大なんだけど深いセリフがあちらこちらにさり気なく出てきて、そこにはエロシーンや過激な描写と違った萌（笑）がてんこ盛り。脇キャラの吉井くん（癒される～）とモテ男ピッチャー倉野がまたいい味を出しています。（もしかして倉野にもラブ要素が…？とちょっとハラハラした方も多かったのでは？結果鳥肌でしたけどね）　個人的に福岡出身なもので、糸島・西戸崎（モロ地元の地名なんです）とナチュラル博多弁がとても嬉しかったです。不自然な方言ほど興ざめなものはありませんから…。それもあって高校時代の甘酸っぱさ、地方独特の匂い・雰囲気をより楽しめたのかもしれません。

読み返す度に好きになる、大好きな作品です。二人の心が近づいていく様子が丁寧に描かれています。途中途中にある野球部の仲間たちとの騒ぎが、いいアクセントになっています。この作者様、モノローグがすっごくいいんですよね。「それは後からゆっくり来るもの」とか。読み進めていってこの文章の意味が分かったとき、目頭がじんと熱くなりました。BLというか青春ドラマというか…。絶対出ないと思うけど、その後の二人が読みたいです。

ジャケットで対象外にしている人はすごく勿体無い。たしかにジャケットからただようほのぼの感もあるけど、高校生の青春らしさというかあの焦れったい感じが何とも言えないです。よくある安っぽい感じは一切ないです。いわゆる名作の一つです。

すごくすごくよかった！ぽつんぽつんと放たれる西戸崎の気持ちにきゅーんとなりました。じっくり浸れる作品です。

古い作品ですが全く古さを感じませんでした。男子高校生のモダモダキュンキュンに萌え転がりました。エロはほぼありませんが満足。