レビュー一覧

さちみ先生の描くヒロインは、個性溢れるというタイプではないのになぜか魅力に溢れているのですが、この作品はその中でも際だってヒロインが可愛いらしく、一生懸命で、真摯で、とにかく可愛い可愛いと思いながら読みました。それに加えて、心の温まるような美しいシーンや台詞がいくつもあって、その中でも最後の、王子様のお姉様の台詞に、じーーーん…ときます。良かった…幸せになって良かった…。

３話でシリーズになってます。どの王子様もハンサムでそれぞれに良い個性。そして政治的な背景も絡んでとても面白いです。

意外と深刻は話でちょっとびっくりしました。人って記憶をなくしても味覚とかって忘れないものなんですね。（そこにびっくり）またヒロインが料理を披露しているシーンが気に入りました。続編が続きますが、どうなるか気になります。

記憶喪失のボロボロの妊婦が出て来た時はえっこの話大丈夫か？！と思いましたが心温まる素敵なお話でした。記憶はなくても一生懸命で可愛らしいヒロインと、真面目に見せてその実人間らしい欲望や葛藤を抱えている王子様ヒーロー。内乱後の小国と設定が重めですが、幸せな気持ちになれる、何度も読み返したくなるお話でした。

記憶喪失の妊婦のヒロインと、王子様。チョコレートをきっかけに、ヒロインの記憶が戻り、運命が絡みあっていきます。儚げなヒロインが、ヒーローに出会った事で強くなり、ヒーローも揺るぎなくヒロインを支え合い、愛しあい、、、暖かい気持ちになりました。

まぁよくある記憶喪失やね、でもよかったわね玉の輿で（笑）

安定してますね。コメディ要素も忘れず楽しく読めました。

セット売りで購入です。最初はヒロインの内面的な魅力がわかりませんでしたが（記憶ないし）、ヒーローも含めてイケメンプリンス三兄弟がいっぱい出てくるので、目の保養でした。ヒーローはいろいろと気を張って国民のため頑張って生きてきたけど、ヒロインには気持ちをさらけ出せて本当の自分でいれるんだなぁと。見た目はとても可愛いけど、ヒロインの強さや、周りの人に認められる人柄に惚れたのでしょうね。涙を流しながら熱くプロポーズするヒーロー、なかなかいなくて良いですね。この世界の背景もしっかりしてて、深い物語で、この一話でも大満足。真面目な次男も良かったですが、厳しい長男、お調子者⁉の三男、あと２話楽しみです。

作者買いです。ロイヤルプリンス三部作の第一作目。三兄弟の二番目がヒーローです。内戦が終わったばかりの貧乏小国が舞台です。記憶を無くした訳ありっぽいヒロインと、酷い内戦で親友と想い人を失って傷ついたヒーローが街で出会う所から始まります。三兄弟の真ん中って、上下に挟まれて自己主張せず常に一歩引いた風になるって聞いた事があるけど、このヒーローもそんなところがあります。記憶を無くして、しかも妊婦であるヒロインにある人を重ねたヒーローは王宮へ保護しますが、ヒロインは敵側のスパイと疑われてしまいます。ヒロインのために、初めて自分を通すヒーローがとても魅力的です。個人的には、王宮お抱えシェフのジャンが、昔王宮を追われて幼い王子たちを守りながら山中を逃げ回っていたエピソードにジンと来ました。王宮の人たちと王子たちが家族みたいに距離が近いと思ったのは勘違いじゃなかった。当時逃げ回っていた山中のすぐ近くにヒロインの家のチョコレート工房があって、子供の頃の王子たちの大好物だったと言う縁もあって、最後は納得の大団円でした。

読み進めるうちに夢中になりました。ヒロインがとてもいい子…幸せになってくれて本当に良かったです。