レビュー一覧

お話の内容としては、結構面白い題材と展開だと思います。本当は惹かれあっているものの、義理の兄妹でもあるがゆえに、相手にイライラとしてしまう二人が、母親が白血病になったことで起きるいろいろな状況や、父親の策略、二人の間にある疑心暗鬼や不信、母親の体調への不安などをよく描いていると思います。とは言え、お互いへの気持ちとか、過去のイキサツ、それらを背景にしたやりとりと二人の未だに惹かれあっているという感じが上手くマッチングしている様に感じられません。変に、私は貴方に抱かれたくて仕方がないと、天敵に近い事もあった相手に、バージンの女性が言うものでしょうか？父親にしてやられる部分では、ワザワザ、ワナに墜ちるみたいに感じましたし、本心では相手を愛してる ってことを認めるのはわかりましたが、ちょっとわざとらしく感じました。最後のプロポーズはありませんでした。ただ単に、結婚を続けることを確認しあっただけで、それ以上の意味はなく、もう一度読みたいという気にはなれそうもないと思いました(｡-_-｡)