レビュー一覧

「よろこびは膝の上」を読んでいたので気になってレンタル。「膝〜」は弟が初めての彼氏とヤリまくり、今回の主人公である兄や彼氏の弟となんやかんやありながらも楽しく過ごす話だったけれど「腕〜」の主人公である兄は実の弟（「膝〜」の主人公）をずっと好きで、それがつらいので母の知人の家に居候するというお話。そこまではわかりましたが居候先の男性である相良となんで性的な関係になったのか謎。相良はずっと葵を好きであったようですがその辺も謎。相良は女性もOKな感じでその辺も謎。弟を愛してしまい逃げる様に家を出るのはわかりますが、なぜそこまで自暴自棄になってニートになっているのか謎。葵の母親は居候を容認していますが、自分の息子が13年も人の家にお世話になっているにも関わらず金銭的に何もしないのも謎。非常識すぎます。そして２人の腹筋がバキバキに割れまくってるのも謎。謎が多いわ・・・。「膝〜」を読んだときにはまさか葵がこんな思いをして家を出たなんてわからなかったのですが、そんな葵の気持ちも知らず初めての彼氏に浮かれ、ヤリまくってる弟・・・。そんな現実にちょっぴりせつなくなりました。エッチは最初にちょっとしかありませんので「膝〜」並のエッチ描写をお求めの方はお気をつけ下さい。

絵に惹かれて購入しましたがスピンオフ作品だと気づかずに読んでしまったせいなのか、う〜ん…いまいち萌えませんでした。大人な攻め×弟が好きな駄目系ツンデレ受けの話。受けなりに色んな葛藤がありツンツンしているのでしょうが基本的にイライラのせいでツンツンしてしまっているようにしか見えず可愛くありません。ツンツンしているなりに表情に照れや切なさがでてればまだ可愛いのに基本仏頂面で同じ表情。攻めも攻めで受けに対してビターな対応をとったりするので受けを好きな気持ちが伝わってこなくてモヤモヤ。ただ絵が上手いのでエロシーンやキスシーンは綺麗で見ごたえあります(そういうシーンは少ないけど)あまーいお話が好きな方には合わないと思います。話は微妙ですが絵は好みなので☆3つ。

黒髪＆オヤジ好きの私が表紙を見て思わず飛びついた作品です。読み始めると話が繋がらず、ん？？と思う箇所がいくつかあり、よくよく調べると『よろこびは膝の上』のスピンオフでした。康毅の兄の葵編ですが、こちらだけ読むと登場人物の関係性が分からぬまま唐突に話が進んでいく感じというか、前作を読んだ事を前提にお話が進んでいるため、まずは『〜膝の上』読むことをオススメします。ブラコン設定になっていますが、弟の康毅に恋愛感情を抱いており、ただのブラコンではないのが厄介。20代後半にしては生活能力もなく自己中心的で幼稚。その上、かなりの拗らせキャラで、葵が高校2年の時から13年も一緒に暮らしているのに、未だに振り回されている相良が気の毒。彼が大人な男性でよかったよ…とつくづく思いました（笑）相良と肉体関係を持つ経緯が描かれていないため、お互いの恋愛感情もいまいち伝わらず、一度読んだだけでは内容が頭に入らない作品でした。

紙(中古)で持っています。「よろこびは膝の上」を読んで気になったのでこちらも購入。「〜膝の上」では悪役としか見えなかった兄・葵。しかし、今作ではその裏側を知る事が出来て良かったです。葵はずっと寂しくて、かつ実弟を想う辛さを抱えていたのです。その事実から逃げて以来、相良の元で暮らしながら肉体関係も持っています。悪役に見えていた葵も相良の前ではただの不器用な少年で、その光景が可愛かったです。途中、相良に事実と向き合うように言われて追い詰められますが、弟カップルの現在を見届けて現実を受け入れます。そして、これまでお世話になってきた相良に対する想いも変化します。これは相良でなければ解決出来なかった事だと思います。相手が相良だったからこそ葵も変われたのです。それにしても、ここまで長年待ち続けた相良の想いも相当なものですね。どうせ読むなら「よろこびは膝の上」を読んでからの方が良いです。葵の行動や言動が勘違いされそうですが、シリーズ通して読めばそれらの意図が分かります。

作者買いですが、それぞれの胸の内が、明確に分かりづらいし、葵にずっと片想いしながら、しかも一緒に暮らしながらも相良は、女性を連れ込んでいるのが理解出来ないですね。葵も弟の事で拗らせているとはいえ、母親のお店で働くとか、若いからどうでもできるのに、長年ヒモ生活とかクズすぎて消化不良の読後感です。

弟に恋して家から逃げ出した兄。一緒に住まわせ見守る大人のオトコ。ノンケだと思っていた弟に男の恋人ができたことから兄と家主の関係も動き始めーーーシリーズ前作であまり良い印象ではなかった兄がこんな想いをかかえていたとは・・・切なかったね。ずーっと見守っていた攻めが本当にオトナ。綺麗だけれどちょっとカタい感じの絵。それがストーリーにマッチして主人公受けの強張っていた心を表しているように思えた。

このセンセって、ひんやりと硬質な線で、独特の雰囲気があって、それが今回、大人の孤独と切なさを際立たせている気がします。さらりと読むと、？なことが多いのだけど、親の愛の薄さ、実の弟への恋慕、それ故の孤独。傷ついた兄を庇護する男もまた、心に飢えを持っている…。そこに理由などなく、ただ惹かれあって、渇望して貪りあう、そんな愛のお話。

スピンオフで、実の弟を好きな気持ちに苦しむ兄のお話。中々こじらせちゃって意地っ張りで大変だけど、年上彼氏がずっと見守ってくれてたんだなぁ、と切なくなりました。これから幸せになると良いなぁ。

ツンデレ兄貴が可愛いです！誰からも愛されていないと思い込んでる兄貴が可愛いです！拗ねて、ちょっとクズな兄貴が可愛いです！そして、そんな兄貴を丸ごと愛してあげる大人の男が、素敵です。兄貴の心の変化をもっとじっくり見たかったので、☆4つです。大満足です！！

前作も読みましたが、過去の流れがよくわからないまま終わってしまいました。絵が好みなのと、一途なオヤジとろくでなしってシチュエーションが良かったのでおまけの★3つです。