レビュー一覧

ダイアナ・パーマー特有の無茶ぶりヒーローです。テキサスの恋シリーズではないので、関連性を気にせず読めます。これでもかとヒロインに降りかかる不幸も、終わりよければ全てよし。最後は帳消しされてしまいます。ライバルの毒も若干パンチがないけれど〜丁度読みたいと思っていた時の１冊なので、ダイアナ・パーマーらしくて納得してしまいました。

テキサスシリーズではないダイアナ作品を久しぶりに読みました。ヒロインが可哀想で切なくなりました。元彼女を利用してまでヒロインを遠ざけようとするヒーローには腹が立ちます。テキサスシリーズじゃなくてもヒロインを傷付けるヒーローはダイアナ作品の定番かもしれません。ヒーローがまた再び失明するかもしれないという、完全にハッピーエンドではない終わり方も現実的で良かったです。

ヒロインととてもうまくいっていたのにある事でヒーローはヒロインを遠ざけていきます。その過程が残酷で可哀想で読んでいて胸がザワザワして泣きそうになりました。それだけに後半はハッピーエンドで幸せな気持ちになれました。ダイアナ作品にしては珍しく濃厚なシーンはないけれどヒーローの深い愛を感じられる作品でした。

目が見えないヒーローと、看護師のヒロイン。短気なヒーローの世話をするヒロインですが、婚約するまでの(二人の距離が変化して行く過程)は面白かったんだけど…。それ以降が何とも…。ヒーローの元カノも充分に活躍(？)できてないというか…。消化不良って感じがしました。