レビュー一覧

露骨な悪役のヒロイン父よりも、可愛そうな役のヒロイン母のほうが何倍も嫌な女性でした。ヒロインは幼い頃に母を亡くし、父に認められようと必死に働いています。母親の手がかりを探しに出かけた場所でヒーローに出会い一夜を共に過ごし妊娠します。ヒロインを探したヒーローですが、ヒロインが自立しようとすると軽蔑の目で見るというその態度がちぐはぐで好きになれませんでした。何度もヒロインを「軽蔑」するという表現がでてくるんですよね。ヒロインに嫉妬させようと女友達を連れて来ていちゃいちゃするヒーローが幼稚でいや。男なら本音でぶつかれと思いました。実は生きていたヒロイン母は親権を争う事もなくあっさりヒロインを見捨てて離婚しています。てっきり深い理由があってヒロインを手放したのかと思ったのに疲れて面倒になって逃げただけ。私なら絶対我が子のために戦いますけどね。ヒーロー父と再婚して幸せに生きてきて、なのに成長したヒロインに一度も会いにくることもなく、ヒーローが連れて来てやっと「会いたかった」ってなにそれと思いました。どこに住んでいるかわかっていながら一度も会いにこない最低母親でした。ヒロイン父は典型的ＨＱのヒーロー版です。欲しいものは（ヒロイン母）手段を選ばず手にいれ結婚したけど逃げられて、でも本当に愛していたのでした。読後感はいまいちでした。