OVA「ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」のパラレルワールドにして、横山光輝作品スターシステム祭。画風は癖があるものの、熱量が感じられるから、私は好き。なのだけど。1.物語前半、某サブキャラで話引っ張り過ぎ。そのためか、話の勢いが削がれがちになった(で、その結末も「力押し」というからキツイ。)ばかりか、九大天王の青年部になかなか出番が来なくて、読んでいてちょっとしんどかった(当方、九大天王の青年部好き。物語後半でそれぞれ見せ場あり、「らしい」形での決着が付けられたのは評価しているが。それでももうちょっと尺が欲しかった。)。2.『水滸伝』キャラがバーゲンセールばりに出ている(「梁山泊」というアドバンテージが大きいか。)一方で、同じ中国史ものの『三国志』『項羽と劉邦』『史記』キャラが異常に少ない。私は、『水滸伝』も好きだけど、それと同じくらい、あるいはそれ以上に『三国志』『項羽と劉邦』『史記』が好きなので、これは本当につらかった。今川泰宏氏や戸田泰成先生って、『三国志』とか実はあまりお好きではない?『三国志』などは禁止カードになっているとかじゃないよね?と、勘ぐりたくなったほど(戸田泰成先生によれば、今川泰宏氏も戸田泰成先生も『三国志』などを嫌っているわけではなく、むしろ大リスペクトしている。『三国志』は温存しているのではないかとのこと。なお、『燃え尽きる日』の続編『バベルの籠城』では、『三国志』キャラが数名新たに登場。その辺りは多少救われた。)。3.第47話以降が冗談抜きで笑えない……(私が本筋で笑ったのは第45話が最後。第46話は箸休め的な話であるため、コメディ要素多め。)。風呂敷を畳み掛けたと思ったら逆にバンバン広げまくり。読めば読むほど話がカオスになり、謎の輻輳?大渋滞?が発生。(1.で指摘したのとは別の)某キャラが実は○○オチとか……私はそのキャラの元ネタを知っているだけに、「そっちの意味での魔改造」は本当に勘弁してほしかった。だからか、最後は一応ハッピーエンドっぽいけど、結構強引に持っていった感じで、半ば打ち切り気味。……なんというか。「ネタは良いのに、キャラの見せ場のバランス感覚とかもろもろガン無視で、熱量と勢いで押しまくった結果、勿体無い部分が大量に出てしまった」のは正直否めない。
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OVA「ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日」のパラレルワールドにして、横山光輝作品スターシステム祭。画風は癖があるものの、熱量が感じられるから、私は好き。なのだけど。1.物語前半、某サブキャラで話引っ張り過ぎ。そのためか、話の勢いが削がれがちになった(で、その結末も「力押し」というからキツイ。)ばかりか、九大天王の青年部になかなか出番が来なくて、読んでいてちょっとしんどかった(当方、九大天王の青年部好き。物語後半でそれぞれ見せ場あり、「らしい」形での決着が付けられたのは評価しているが。それでももうちょっと尺が欲しかった。)。2.『水滸伝』キャラがバーゲンセールばりに出ている(「梁山泊」というアドバンテージが大きいか。)一方で、同じ中国史ものの『三国志』『項羽と劉邦』『史記』キャラが異常に少ない。私は、『水滸伝』も好きだけど、それと同じくらい、あるいはそれ以上に『三国志』『項羽と劉邦』『史記』が好きなので、これは本当につらかった。今川泰宏氏や戸田泰成先生って、『三国志』とか実はあまりお好きではない?『三国志』などは禁止カードになっているとかじゃないよね?と、勘ぐりたくなったほど(戸田泰成先生によれば、今川泰宏氏も戸田泰成先生も『三国志』などを嫌っているわけではなく、むしろ大リスペクトしている。『三国志』は温存しているのではないかとのこと。なお、『燃え尽きる日』の続編『バベルの籠城』では、『三国志』キャラが数名新たに登場。その辺りは多少救われた。)。3.第47話以降が冗談抜きで笑えない……(私が本筋で笑ったのは第45話が最後。第46話は箸休め的な話であるため、コメディ要素多め。)。風呂敷を畳み掛けたと思ったら逆にバンバン広げまくり。読めば読むほど話がカオスになり、謎の輻輳?大渋滞?が発生。(1.で指摘したのとは別の)某キャラが実は○○オチとか……私はそのキャラの元ネタを知っているだけに、「そっちの意味での魔改造」は本当に勘弁してほしかった。だからか、最後は一応ハッピーエンドっぽいけど、結構強引に持っていった感じで、半ば打ち切り気味。……なんというか。「ネタは良いのに、キャラの見せ場のバランス感覚とかもろもろガン無視で、熱量と勢いで押しまくった結果、勿体無い部分が大量に出てしまった」のは正直否めない。