レビュー一覧

欲望と隠された過去と出自の違いや、誤解や色眼鏡、町の噂等が二人を惹きつけ、疑い、誤解をもたらし、大きな痛手を与えます。恋に落ち愛故に子供を生み育ててきたヒロインの苦痛と葛藤とか苦悩などをよく描いていると思います。しかしながら、ベッドでの相性はバッチリなのに母親の情夫と駆け落ちしたことにされていたヒロインは、身持ちの悪い母親よりもアバズレと思われ、かつての恋人であるヒーローも、自分の母親の言葉や町の噂等を鵜呑みにし、自分を捨てて母親の情夫と駆け落ちした最低の女だと思い込んでいました。そして、このお話は、ヒロインが町を出て行く時にヒロインを助けた校長がキッカケで、かつての恩を返す為に町に戻ってくることから始まります。とは言え二人共お互いを忘れられずにいます。他の異性に性的な欲望も抱けずにいたことで、再会は呆気ない程簡単によりを戻す二人が、息子の存在を知ったことで波乱の状況になってゆき…、と書けばエッチあり波乱の展開有りは見えるのですが、私はヒーローに魅力を感じず、傲慢に強引にヒロインを我が物にせんとする為に手段を選ばず、自分が父親なのだから権利はあるということを前提にプロポーズをし、やりたい放題の感じがしました。その強引さにちょっと引いてしまいましたし、それでもヒーローを愛してるヒロインが理解出来ず、殆ど斜め読み状態で、あんなに反対し町中が色眼鏡と偏見の眼で見ていたヒーローの母親や町の人たちがガラリと変わっていたことの説明もなく、最後は幸せな結婚式を挙げるシーンに、不快感が湧きました。ヒロインが可哀想だっただけに、納得のいく結果だったら泣かずには終われないお話なだけに、余計に不満な終わり方に感じました！

周りもヒーローのお母さんも酷すぎる！この親にして…ってよく決めつけられるけど、子供は親選べないからね。ヒロインは酷い目に合ってもちゃんと生きていってるんだから幸せになれてよかった