レビュー一覧

　読んでいて、中世の世界が目の前に現れるようで素敵でした。作者様もあとがきで仰っておいでのように、恋愛感情については、いま少し掘り下げてみても良かったかなと思います。でも、それはBLというジャンルでの恋愛小説を期待した目線であり、これを歴史小説のひとつとして捕らえるならば、これくらいで充分かと思います。　当時の習慣、カトリック世界における性愛のとらえ方、絵画と画家、絵の具の作り方など、実に緻密な取材から描き出された世界は、本当に溜息が出るほどで、「陰影に満ちた絵画」のようです。　これの欠点は、残念ながら、期待されたBLではないということです。エロがあるか無いかではなく、「萌え」が乏しい。「萌え」があればエロなんて朝チュンで構わない。ここにせめて萌えの要素があれば、☆五つだったのですが。でも、これを普段、歴史小説など読んだことのない人が手に取ったら、きっと世界が広がるでしょう。話としても破綻もなく非常に良く出来ています。歴史小説としての評価なら☆☆☆☆☆☆です。

映画「真珠の耳飾りの少女」の作品が好きだったので、同じ画家とメイドこの作品は男の子で下働きですが、読んでみました。読んだ感想としては正直いまいちでした。 画家であるヤンが結局ダメ男としか思えなかったですし、盛り上がりにもかけている気がして、読みおわっても、うーん(--;)となってしまいました。受け?のアンドリアンは健気でいい子でした~

もう胸キュンキュンしちゃいました！何か独特の時間の流れみたいなのがあって、キラキラした表現にも好感が持てます。特にラストはたまりません。良い本に出会えました。この作家さん、これからが楽しみです。

ちょっと読みづらい箇所もあったけど面白かったです。ヤンが格好良い！期待してたより面白かったので大満足です。