レビュー一覧

泣きました。WILD CATSも大好きな話の仲間入りです。すっと心に入ってくる話でした。これほど人間を理解する動物たちがいるのでしょうか。そして私は本当に清水先生の描く美青年たちが大好きなんだと思い知らされました。。

ライオンのシーザーの話はホロリとさせられたり、恋心に切なくなったり。ライオンだけどとっても乙女なシーザーが可愛かったです。が！個人的に一番印象深く、号泣してしまったのは、盲導犬のおはなし。ネタバレですが、色々な人との出会いと別れを繰り返し、やっと出会えた人、ずっと一緒にいられると思った人とは、（現実社会では）ずっと一緒にはいられない人なんですよね〜。盲導犬はある年齢に達すると、パートナーとは一緒に暮らせなくなるので、それを思うともう本当何度読んでも号泣です。やっと、やっと出会えたと思った人なのに。すごく切ないお話でした。漫画の中の世界では、彼らがずっと一緒にいられる世界だったらいいなと心から思います。

基本はキュートな話で、時にポロリと泣ける暖かくて切ない話ですね。捨て猫と間違われたシーザーは、スクスクと育ち、気が弱いが心優しいライオンになります。人の世で生きれるように、猫になろうと奮闘するシーザーが可愛いです。飼い主の男の子がよっぽど好きなんだなぁとよくわかります。

もんのすごく面白かったです。動物の描き方がいろんな意味で素晴らしいし、ストーリーも可愛くて素晴らしいし、ここ最近読んだ漫画の中ではダントツに面白かったです。「竜の降る星」シリーズなど清水玲子作品に夢中になった少女時代を思い出してワクワクドキドキしてしまう、本当に美しい作品でした。猛々しい王様のような名前で途中まですっかり忘れてましたが、シーザー、メスです。そう思って読んでいると切なくて切なくて、そういえばシーザーが龍一を見守る様には母性すら感じます。かっこいいライオンを従えて佇む龍一君の姿には惚れ惚れするし、ライオンを飼うことを容認して(フィクションならではかな？)龍一とシーザーを見守っているこの町の住人の皆さんも素敵だと思います。

このころは本当に心にあつく響く作品が多くて、どの作品も面白かったです。なんで今は猟奇グロ作品ばっかりになっちゃったのか残念です。

動物たちへの愛がつまった素晴らしい作品。動物たちの思いも良い。絵は安定の綺麗さ。

単純に、「こんなライオンなら、家の中で飼いたい！」と非現実的な事を、夢みてしまいました。表紙を見ても分かるように、清水先生が描く少年は本当に美しくて、ライオンでなくても惚れてしまいそうです。ありえない設定でのストーリーですが（そもそもコミックの世界は有りえない事のほうが多い）優しくて温かい作品です。

美しい絵柄で、コミカルで癒されてどこか切ないストーリー。主人公のライオン視点で物語が進むのですが、このライオンがとても素直で愛おしい。飼い主である少年への直向きな愛に涙腺が刺激されます。

メスライオンのシーザーと飼い主の龍一のふれあいを描いています。シーザーが龍一を想う気持ちがグッときます。弱虫で臆病なのは、野生の本能を隠して生きていかなければ、龍一から引き離されてしまうと理解しているから。本当は賢くて乙女な可愛い子なんです。できれば龍一の彼女は龍一と一緒にシーザーを可愛がってあげられるようなもっといい子がよかったな。

シーザーが愛しい！！お兄ちゃんたちも素敵…育てのお母さんの懐の深さがスバラシイ。