レビュー一覧

紹介文には「ドタバタ」とあって、確かにベック氏とタリントン嬢のお話なんか楽しくて本当に好きなんだけど、それ以上に魅力があるのが少し影の濃い物語。「水の片鱗」の割り切れない終わり方はちょっとマイナーなヨーロッパ映画を見たときのようななんともいえない余韻が残ります。

その昔、マクグラン画廊シリーズは紙書籍で愛読していました。LaLaで読んでコミックスも持ってたと思います。再読して改めて、やっぱしいいな、と再確認。バジル氏好きな方には間違いなくオススメ。こちらに収録の、シリーズではない読切も坂田先生らしい、優しい気持ちになれるお話でした。画廊シリーズにはルイくんみたいな少年キャラはいませんがこっちには出てきます。この子もまさにバジル氏シリーズに出てきそうなタイプ。一見役立たずそ〜なヘラヘラした色男もなかなかいい味だしてます。