レビュー一覧

この「バジル氏の優雅な生活」は坂田靖子さんの最高傑作の一つに数えられる作品だと思います。約20年以上も前の作品ですが、よく練られたストーリー、惚れ惚れする粋で洒脱な台詞回し。全く古びていません。1900年前後のビクトリア時代の英国の雰囲気がよく描かれている点にも注目です(森泉さんの「エマ」や、のわきねいさんの「ロンドンロマンスシリーズ」がお好きな方はぜひ読み比べて見て下さい)。独特なタッチの絵は好き嫌いが分かれるところですが、慣れてしまえば読みやすいのでは(でも、実は相当なデッサン力の持ち主なんですよ、坂田靖子さんって)。評価は作品の内容に対して付けさせて頂きました。沢山の方に読んで頂きたいのに、無期限チケットしかないのが残念です(既に文庫本版を全巻持っているので、Renta！では借りないですが、笑)。

本当に素晴らしい作品!! ……長い長いお話ですが、更に更に先を追って行きたい(何処までも追っかけ続けたいと…)何度も読み返したくなるし、読むたびに唸らせられる傑作ですねッ!! 各シーン音楽が聞こえてきそうだし、お話が既に動いてるのでもう完全にアニメーションです…私のなかでは。 こういう作品を本物の漫画と言うんじゃあなかったかと…改めて目から鱗の坂田靖子先生に有ればもっと☆☆☆☆☆を進呈させて頂きたいくらい。 少しでも多くの方に出会って(読んで)いただきたいと願わずには居れないのです。

坂田靖子先生のこの一連の作品は書籍で擦り切れる程観ました。この時代の古き良き様を良く表現されいて感無量です。どれだけ調査し、資料の山を築かれたことかを推量して止みません。電子版でも観ようと思いましたが、どのシーンも全部頭に入っているので断念した次第です。でも、未だ観ていない方は是非ご覧になって損の無い作品です。

昔、いとこのお姉ちゃんに全巻もらって何度も繰り返し読みました。永久保存！と思ってましたが、気がついたら母に捨てられてました。また読むことが出来るなんて感動。イギリスにドラマ化を売り込みたくなるくらい、人物が生き生きしてストーリーが見事です。

1巻はルイとご主人がどんどん絆が深まってく感じなのかなって思ったんですけど意外とあっさりした感じだったので、そこが見たかったから残念でした。

20年以上前に読んだ作品です。懐かしくて再度読んでみました。内容も古さを感じさせず流れるようなストーリーになっています。バジル氏と召使いのルイのやり取りが好きです。7チケットは少々お高いですが、それだけの価値はあると思います。何度でも読み返ししたくなる作品です。

懐かしくて読みました。優しくて上品でユーモアもあり豊かな人間の優しさや、こんな風に生きてみたいなぁと思えた作品です。

なつかしー！別に女たらしじゃないし(^ ^)。ノスタルジックに浸れた！

イギリス全盛の時代を書いた、面白い作品です。貧富の差をほのぼのと書かれているところが稀有な作品だと思います。

社交界一のプレーボーイと言っても、ドロドロしたことは起こりません。むしろほのぼのした貴族の日常やドタバタ劇が続きます。恋愛というより、人と人との関わりやほっこりするドラマが見られる作品ですね。絵柄については他の人も言っておられますが、最近の漫画ではあまり見られない絵柄なので、古いと感じる人もいるかと思います。