レビュー一覧

こちら、『ため息の十月』のアンバーコートが舞台です。華麗に変身な話が好きだったのですが、全体的にアッサリでした。ヒーローが、ヒロインと変身前にも出会うのですが、変身してもしなくても何も変わらず優しすぎるヒーローに裏があるのでは？と感じましたが、特に何もなく精神的に出来すぎた2人や、あっさり心の傷みを乗り越えたり…なんだか物足りませんでした。

「胸騒ぎの月曜日」「ため息の十月」に続いてのお話ですね。ローズにブローチを借りた内気で自分に自信の無いヒロイン。やはりブローチの運命の引き合わせか、道で助けてもらった男性と再会をする。チャリティーオークションで洗われたヒロインは王子様みたいで素敵でした。

決して、ヒロインの母親は娘を完全否定している訳ではないんですよね。単に自分が基準になってしまっているだけで、娘を不器量とも冴えないとも言っていない。「磨けば光る」と暗に(はっきりかも？)言っている。ヒロインはそれが悲しかったのだと思うのですが、それでも今は趣味も自由に出来て、仕事にやり甲斐があって、信頼出来る親友達と、優しく見守ってくれる大家さんがいる。それだけでも心は強くなれるし、輝ける。ヒーローも、華美なものばかりでなく、堅実で誠実を良しとして頑張ってきたから、地味な姿の奥に隠れていたヒロインの美しさを見抜けたんでしょうね。ハーレクインならではな華やかさはないけれど、この作品の様な穏やかな話、私は好きです。

ここまで自己評価低くなる要素を感じさせないヒロインですが、オシャレしたら美人みたいだしね。出会いからラストまであっさりし過ぎて、勿体ないストーリーでした。

ステキなストーリーローズの人柄もステキだけどブローチに隠された謎が知りたい欲しいなー

アパートメント「アンバー・コート」の住人で同じ会社に勤める女性四人に訪れる運命の出会いを、HQ作家四名が書き上げたミニシリーズの三作目。なんかこのヒロイン、嫌な男に騙された過去があるにしても自己評価が低く、恋のチャンスを自ら捨てて化石になってる感じが好きになれない……。ヒーローも最初から一本調子に好意を表に出して接してくるので逆に不気味であり、HQ的復讐展開を疑ってしまいます。ないけど。付き合い始めたあとも展開が見えてあまり楽しくなかったなあ……

原作良くて読みましたが、色々すっとばしすぎ。そもそも、コミックではあっさりプロポーズ受けてましたが、ヒロインの子供に対しての想いをカットしてたので残念。あそこ大事だと思うんです。だから全体的にあっさりして盛り上がりなく終わり、残念です

綺麗な絵を描く作者さんですね。ちょっと冷たい感じの絵ですが、真面目なヒーローヒロインのルックスに合っている気がしました。

淡々としたストーリーですが、HQらしさもあり、好きな作風ですね。面白かったです。琥珀のブローチが幸せを運ぶ。素敵ですね。彼も王子様のようでした。かわいいワンちゃんと共に、穏やかな結婚生活を送っていると想像できます。このアパート住人の他の女性達のストーリーも、読んでみたいです。

シリーズ物の中でも淡々とした印象のロマンスでした