レビュー一覧

レビューがなかったのでちょっと不安でしたが、表紙のスーツ姿につられて読んでみました。序盤は、いい年した美人バカッ子受け？と悔やみかけましたが、バカがつくほどの一途な健気さにほろりとしてしまいました。後半に入ると健気な主人公が可愛くて可哀想で落涙しそうに（苦笑）。伊吹はこれから江利也に尽くしてもっといい男になってほしい！悪役も非常にわかりやすく、深い内容はないですが、一途健気な美人受がお好きな方にはおすすめです。

受けの御曹司は初めての恋を前に、トンチンカンではありますが恋人のために健気に頑張ります。攻めは突然のアプローチに戸惑いつつも受け入れて体の関係として付き合い始めます。この時点で2人の温度差はかなりあるのですが、受けは仕事にも身を入れて、どんどん浮世離れした存在から変わっていきます。火災事件をきっかけに攻めに酷い暴言を吐かれても、そこで怯まず現況を打破しようと、周りを説得する受けの姿はいじらしいです。私が－1にしたのは、攻めが受けをもっと大事にしてやってほしいと思ったからです。暴言を吐いたことを土下座して謝りゃいいってもんじゃないです。攻めにそれほど魅力を感じなかったんだと思います。

浮世離れした超絶美形御曹司受けと最初は出世のためと打算的に受けを抱いた野心家の攻め。受けが真っ直ぐで一歩間違えばただのおバカさんだけど、絶妙な匙加減で一途で健気な愛すべきキャラクターになってます。そんな受けだからこそスパダリじゃない、あくまで普通のリーマンな攻めもよかったです。

美貌の御曹司江利也が魅力的。家族に溺愛され過保護に育てられ、何と会社まで作ってもらったという26歳のお飾り社長。自分から何かを欲したこともなく働く意欲もまるでない彼が生まれて初めて心を奪われたのが、本社の社員である伊吹。それが初恋とも知らずに、彼の事を色々と知りたい、喜ばせたい（それが高級スーツや時計、贅沢な食事となってしまうのが金持ちの残念な思考回路なのですが）そして初めてのHの後は、伊吹に満足してもらおうと大量のアダルトグッズを購入したり、初めての一人暮らしを始めたりとかなりズレてはいるのですが健気なんですよね。ただ伊吹の方は江利也の天然さは傲慢以外の何ものでもなく、社長の息子と一介の平社員という立場から出世街道に乗るために嫌々付き合ってる。江利也の健気さがまるで届いてないのが読んでいて切ないですが、江利也が今までまるで関心のなかった仕事に真剣に取り組むようになったり、自分から色々と行動を起こそうとしたりと段々と成長するに従って、伊吹の方も少しずつ江利也に絆されてきています。（欲を言えば、ショールーム放火事件の前にもうちょっと伊吹が江利也に惹かれている甘いエピソードが欲しかったな～）セクハラ・パワハラ叔父に鉄槌が下されなかったのは残念ですが、これから伊吹が尻に敷かれるであろう事が予想される「江利也最強！怖いもんなし！」のエンディングも良かったです。圭一があまりに良い人で激務＋江利也のお世話役でずっと大変だったので、スピンオフで彼のハッピーライフも見たいです。出来ればその後都市開発部門に移った伊吹の部下（一級建築士とか。勿論こちらが攻めで…）とかでお願いします。　

これはこれでよかったというか楽しみましたけど攻めがイライラした。受けがとってもいい子なだけに「こら、なにしてんじゃ。」と攻めにムカつきつつ読みました。でも結局はハッピーエンドなんですけどねwwww

御曹司の初恋、こんなに空回るかと思うほどでしたが、とにかく素直で一途なとこにほだされて気づけば応援してました。受け止める側の困惑もよく分かるし。幸せになってくれて良かった。何ならもっと先を読みたくさせる作者さん、流石だなって思いました。

ガッツリ好みすぎて最高でした。受けは26歳にして超箱入りの御曹司、良くも悪くも純粋でマイペース。最初の方は読んでいて、会社や仕事へのあまりの意欲の無さに、どうなのこの人…と思っていましたが、庶民の感覚とはかけ離れているだけで、中身は本当に健気ないい子でした。恋情を向けられていることに気づかず、受けのことをあまり良く思えなかった攻めの気持ちもよくわかります。攻めに誤解されて嫌われてる受け、童貞処女なのに慣れてるフリしちゃう受け、私の大好物が揃っていました。攻めに傷つけられる場面はウルウルきました、切ない。また、セクハラ叔父がいいエッセンス。もっと受けに手出してくれても良かった。

良いと思います。一途な御曹司が初めて恋をし奮闘するも、相手には遊びと勘違いされて切ない感じに。しかし、最終的にはハピエンなので、安心してどうぞ。がんばる御曹司がかわいらしいです。

受けは純粋で一途で天然で好印象なのですが、攻めが鈍すぎると言うか分かってなさ過ぎると言うか、ラストに男気見せたとしてもそれまでの不甲斐なさが残念でした。しかも仕事も気持ちも全て受けがお膳立てした形だし。いっそ、幼馴染君とのカップリングでもいいかもとすら思えてしまうくらい、残念な攻めで、もったいない感じです。

読みやすく、一途でまっすぐな主人公が可愛かったです。