レビュー一覧

表題作とても素敵でした。元妻が出てきたり片親としての事情などありましたが、そこまで暗いようには感じませんでした。受けの色気とくたびれた感に満足です。息子も可愛く素直でほんわかしました。お互いほとんど敬語で会話してるのがいいですね、お付き合いしても敬語です。他短編が2つ入っており、ひとつはキス止まりの学生カップル、もうひとつはリバ要素が軽くあり苦手な人は注意です。また読み返したいので自分は無期限まっしぐら。

はじめて読んだ作者さんでしたが、どのお話も受けに色気があるなぁって感じました。受け役のゲイの会社員がドストライクな絵柄でした。三番目のお話がおや？という感じだったので☆４つですが絵柄が好きなので自分は無期限にしました。

え、え！ なにこれ〜っ しみる〜ッッ表題作、しみキュンです。自分を上手く守る術を身につけた大人達。惹かれるってこういうこと。でも、自分に素直にならないと欲しいものって本当に手に入らない。だけど、大人だから…な辺りの我慢がシミマス。キュンッ。この作者さん、他作品も読ませて頂きましたが、学生若者系よりもちょい枯れ気味のオトナ恋、逸品だと思います。快晴よりちょっと曇りがお好きなら、この空気感もご賞味あれ！

面白かったです。じんわり進んでいく雰囲気で、長く感じました。ちょっとリアルなこういう絵って最近多い気がして個性的ではないけど受け入れやすい感じでとても読みやすかったです。子持ちやもめのノンケとゲイという組み合わせで、ゲイの方からのアプローチで静かに始まるのがあんまり読んだ事ないパターンで興味深かったです。本当にいじらしくてちょっと切ない場面もありぞくっと震える時がありました。こたくんも可愛い。今回好みが合いそうなレビューからその方が書いた高評価を辿って知った本でしたが、本当に当たりで良かったです。☆-1は二本目の話がちょっと消化不良だった分です。(単に個人的に野球ものに思い入れがあるだけです)

良いですね！表題作＋短編２作、絵柄はサンプル通りです。どれも良かったですが特に表題作、子供に悪影響が無いように…と、互いが互いを気遣うが故の葛藤とすれ違いにキュンとします。悩む様子、相手への伝え方が現実的で共感できて、それが嬉しいことに「人としてこうありたい」と思えるような理想的な姿なのです。悪意がなく真摯で思いやりのある登場人物ばかりで、思わず作者もそんな素敵な方に違いない…と想像してしまいました。何より男性がナヨナヨしていないのが良いですね。(女性もカッコイイですよ。)今後もっと面白いものを読ませてくれると期待して★４です。

絵は上手だし表題作の設定は好みなのですが、話の流れや登場人物の感情が分かりにくいことが多かったです。

読み始めは田澤が少し不快でした。「子供がいる幸せ」ほか自分の価値観を押し付ける無神経な人物としての描き方でしたので。しかし話が進むと、田澤が離婚した元妻への子供じみた嫉妬や対抗心から子育てと息子との絆に重きを置いてどうにか自分を支えていることがわかります。田澤自身が自分が父として、男として未熟であることを自覚し、樹への想いを行動に移すところには清々しささえ感じました。樹の方も、ゲイであることからあきらめていた「幸福」を手に入れようと行動を起こし、受け入れられなかった時も誠実に対する姿が哀しくも魅力的です。人は変化していくものであり、その変化を受け止め、その時々で自分を偽らず、また他者への配慮も独りよがりにならないように(息子の虎太郎のため最初は樹の想いには応えないが、虎太郎は樹を慕っている)というテーマが底にあるように思いました。この話には続編があるようですが、そちらのレビューを読みますと、本作で止めておいたほうが良さそうですので、次をどうするか迷っています(笑)。

とても面白かったです。これ以降作家買いしていますが、最近のものより、このころの方が好き。二人とも誠実で、息子は可愛くて、とても良い作品だと思います。

表題作は子どもが出るのか〜と思いながら読み始めましたが、子どもが良いスパイスになっていました。『お風呂場にて。』が良いですね(笑)子どもがいるなりの気遣いラブラブもあり健気さもあり良かったです。こたくんが本とに良い子。野球の話は青春モノ。青臭い感じは悪くないけど最後のキスで、鼻？は微妙…。最後の『ラブ・クランチ』はかなり好み。渇望する描写が好きです。

いやー、攻めの初めの無神経な嫌味にこちらもイライラして、それが抜けないままだったので攻め好きになれませんでした。