レビュー一覧

海外旅行中に素敵レストラン続きでハッピーなんだけど、ふっとご飯とみそ汁が恋しくなるように、ベティのロマンス、たまに読みたくなるのよねー。ヒーローが割と早くから気持ちを自覚して、かつヒロインに告白してるという珍しいパターンでした。

純愛と昔懐かしい奥ゆかしさと信頼と愛情のお話でした。独身の叔母に引き取られ、生活がままならない状態に近くいながら、誇り高く村の人々との暮らしを保ち続けた叔母の突然の病気発覚と、あっという間の死。悲しみの中のヒロイン助けるヒーローと村の人々をよく描いています。ヒーローに想い寄せるワガママな女医やら、叔母亡き後のヒロインの生活の中で出て来る人たちややり繰りをするヒロインの頑張る姿など、読んでいて飽きませんでした。とは言え、ヒロインが可哀想な反面、その自分が教授であるヒーローに相応しくないとか、女医の嘘にイライラしながらも、女医にしてやられている姿にイライラさせられました。終わりの方では、ヒーローがついに業を煮やすのですが…。そんなこんなの顛末のお話ですが、温かいものがお話の背景にはあって、いつの間にか優しい気持ちになっている、そんなお話でした。