レビュー一覧

変人探偵エムと短気で人の良いルディの掛け合いが最高です。坂田靖子さんの作品には他にも、バジルとウォールワースや（バジル氏の優雅な生活）ツヴァスとヴァルカナル(ベルデアポリカ)のように、短気で誠実なタイプと、何でもはぐらかす変わり者のコンピが出て来ますが、このふたりはそこがアクティブで面白い。そうして出会う事件は不思議だったり、不気味だったりいろいろですが、どれも一気に読んでしまいます。物語に一貫して流れるあたたかな気持ちと、古き佳き英国の幻想的な雰囲気(携帯出て来ますが)は他の模倣を許さない魅力があります。是非おすすめの作品です。

坂田靖子のコンビ物にハズレなし。今回はコメディでもあり、ミステリーでもあり、友情モノでもあり。ずっと続いてほしいです。

坂田靖子さんが大好きです。どんどん電子書籍として配信されていて、本当に嬉しいです。ヨーロッパが舞台の作品が多いので、日本を描いた名作（特に古典を題材にした）も発掘していただきたいです。本作品は、アンティーク家具に関するエピソードが満載です。民話や伝説にちなんだストーリーもあります。

いわゆる探偵ものではありません。坂田作品定番の、浮世離れした友人に手を焼く常識的な主人公、2人のドタバタをファンタジックな絵柄で描いています。どの作品にも少し皮肉を含んだ、程の良いユーモアを発揮する作者ですので、時々スリルとサスペンスを味わえるかも……？

絵が個性的です。背景があまり細かく描かれておらず、あまり入り込めませんでした。事件もあるのかないのか不明なくらい、作画崩壊がみられ、ギャグ要素が多いです。

不思議な話。絵柄変わった？もっともっと肩の力が抜けたような…

探偵物、ミステリーと思って読むとガッカリですが、シニカルな笑いで大人な感じのマンガです。とっと毒があるのも楽しめます。