レビュー一覧

ヒーローがヒロインにぞっこん惚れ込んでるけど、二人の惹かれ合う根拠が？です。最初は外見なんだろうけど、誤解がネックでヒロインはヒーローを頑なに避けるばかり。展開も遅く、運命だけとはいいきれない全くの偶然の出会いだけに頼るつながり。ラストのプロポーズまで、まともに二人きりで過ごしたのがたった二回の食事だけなんですよ～。しかも最初の出会いから時は一年以上たつのに。自分だったらほとんど他人にしか思えないわ～。

翻訳がいいのか、文章表現は、すごくいいです。ただ、主役の二人が、頑なだった。この作者さんのヒーローは、いつも横暴です。

すいすい面白く読めますがちょっとじれったい2人でした。銀行の頭取であるヒーローと画家のヒロインのお話。最初の出会いで、ヒーローは美人でスタイルもいいヒロインにすっかり心を奪われますが、ヒロインは義兄が心配でうわの空。義兄との関係を誤解させたままのヒロインは、ヒーローとは住む世界が違うと思い、関係を断ち切ろうと頑な。簡単にヒーローの誘惑に陥落するヒロインもつまらないけど、ヒーローがけっこうすぐ諦めちゃうのでドキドキ感足りない。そこで諦めずに攻めて攻めてと思ってしまった。ヒーローは最初こそかなり頑張ってヒロインに近づこうとするけれど、ヒロインに拒まれ、あとは公園やバレエなど偶然の出会いばかり。お互いに忘れようと努力して1年過ぎてしまうしなかなか進展しない。貴重な時間がもったいないです。最後は妹の助けで2人が出会い、ようやく愛を告げてハッピーエンド。義兄の恋の行方も最後にあると良かった。

何というかティーンエイジャーの恋愛みたい。あまりに子どもっぽいし、小説の終わり方も余韻も無いし、二度読みはしないな