レビュー一覧

原作も読みました。これはこれでまとまっていていいんだけど、原作の方が感動的。原作の好きなエピソードが削られていて残念でした^_^; …なので、★4つです。絵は言わずもがな、大変キレイです。

確かに素敵なストーリーなのでしょうが、あんなになにもかも違う人を間違えますかね。ヒーローが間違えるのは最悪ありとして、両親は無いわぁ。いくら顔が似ていても声やしゃべり方は変わらないはず。体型やちょっとした仕草も違うはずだし爪や指の形、歯形、DNA …いくらでも確かめる方法はあるのに、それをしないで記憶のない本人が発した名前と指輪だけで決定とかあり得ませんね。さいごのヒロインの手紙も都合良すぎ。あんな手紙書きますか？。ヒーローをヒロインのところに行かせる無理矢理感が伝わってきます。設定も漫画家さんも好きなだけに残念です。

絵は藤田先生なので安定感抜群。シンプルだけど華があってHQにぴったり。記憶をなくしても前向きな主人公が自然に前向きで(わざとらしくなくて)良かったです。看護師さんの言葉「(自分が誰か、なんて)夜中の3時に考えるには難しい問題ね」や「自分が誰かを考えるより何をしたいか考えるのよ」みたいな台詞が妙に印象的でした。原文で想像出来るし、雰囲気がアメリカらしさを出していてスムーズに読めました。コメディ要素が全然なくて、シリアス。エロティックな展開を期待しないほうが良いです。難点は最後の最後。ちょっといきなり感があったというか、物足りなかったです。折角だし、あと2～3ページ位は幸せラブラブな二人が見たかったです。

他の方が仰るように、記憶が戻ってからの後半がかなり急ぎ足で残念。記憶喪失のときの、二人の初対面のような(実際、別人なので初対面^^;)戸惑いのやり取りと、ドキドキ感でピークが終わってしまいました。彼女の正体が明らかになって、すれ違いが起き、通じるまでをもっと丁寧に描写してほしかったです。あと、彼女が洋服のデザイナーな割りに、服のデザインがダサいw好きな漫画家さんなのですが、絵が古めなので描ききれてておらず…。この漫画家さんで、もっと良質な作品を知っているだけに、辛口評価になりました;

他の方たちも仰っているように話の展開が余りにご都合主義だし、身元確認に歯型・指紋やDNA鑑定はしないの？とか突っ込みどころが多いのが難点ですが、最初にヒロインが本物のシンシアではない、というネタばらしをした上でヒロインとヒーローがいつどういう形でその真相を知るのか、と読者をドキドキさせる構成にしてあるのは良かったです。真相を知った時のヒーローの態度は酷かったけど、冷静さを取り戻してから自力で反省していた点は良かったかな。ただ反省したならとっとと謝りに行けよ、とは思ったけど。今作でヒロインの看護を担当していた看護師グウェンがヒロインになる『穢れなき乙女の献身』(内田一奈先生でコミック化されています)と、その続編『情熱の忘れ形見』でその後のエイドリアンたちが見られます。

出だし～中盤は、とても面白かったです。ただ、最後がかなり駆け足だったかな、と。初めの丁寧な描写のおかげで凄く引き込まれただけに、ラストの駆け足感が残念でしかたありません。話はしっかりしていて良かったので、原作を読みたくなりました。

HQらしい華やかさとちょっとミステリーっぽい要素もあって面白かったです。藤田先生の作画も素敵。シンシア・デンプシーの事故前の気持ちとかも想像すると面白いですね。

ヒロインが記憶喪失になってしまい別の女性に間違えられるという展開に無理を感じました。

記憶のない女性であったとしても色々気づきますよね？そんなにわからないものなのでしょうか？それで結婚まで行くのも…｡

現実味がなさ過ぎて、ありえない展開で、う～ん？といった感じです。