レビュー一覧

同著者の別の作品(華の王)がすごく気に入ったので、こちらも読んでみました。こちらもすごく良かったです。戦乱の時代を強く生きる女性の姿が素敵で、純粋な愛にすごく感動して涙しました。華の王と同じ時代背景なので、合わせて読むともっと面白いです。

この時代は今まで鎌倉側からばかり見ていた気がするので、京側からの視点はとても新鮮で興味深かったですが、この時代はやはり日本中が陰謀と野望で満ち満ちていたのだと改めて思いました。

これ、読みたくてアマゾンの中古探したな〜。ネットで読めるなんて、良い時代だ。この作家さんの、平安時代、鎌倉時代、南北朝時代、のお話は、時代考証もばっちりでとってもおススメです。本作も、武士が台頭する前の時代、宮廷文化には女性の出番がたくさんありました！って時代のお話です。おすすめ。

昔の女性は大変だったのですね。でもちっとも大変そうじゃなくて、むしろカッコいいとさえ思えます。

市川ジュンさんらしく　美しいお話でした。

この先生の描く女性は、とにかく口元がだらしなく表情もワンパターン。ヒロインはとても中流貴族の姫に見えず、かつ瞬間湯沸し器的な頭の悪い女性に感じてしまいました。前夫を無償で全霊で愛し抜いたような描写も少なく（元は姉の夫だから執着したフシが強い）、法王と契るシーンに至っては、超打算的なモノローグにより妖艶な女の命懸けの覚悟なぞ皆無。女性としての美徳も悪徳も備わってないのではと…。法王の愛人になり、政敵に「寄進」させた領地を取り上げ本人の前でこれ見よがしに「私は気に入りましたわ」ど言ってしまう下品さ傲慢さ 。政敵の中宮を後宮から居場所をなくさせる（半ばイジメ工作）スケールの小ささ。少なくとも、この漫画の丹後局は女性政治家としての資質は皆無ですし、絵柄と心理描写から妖艶な悪女の魅力も皆無です。

市川先生はわかいときから読ませてもらっていますが、相変わらずの絵の美しさです。高階栄子のことは全く知らなかったのですが大変おもしろかったです。時代背景がわからないと少し（？）かも

歴史もの好きですが高階栄子については知りませんでした。面白かった〜。最後まで毅然とした生き方を貫いた魅力的な女性でした。

読み応えのある、ボリュームと歴史的内容でした。女性視点の物語は面白いです。

後宮の女帝というタイトルで読みましたが、中国や朝鮮の後宮に比べたら面白くなかった