レビュー一覧

普段レビューとかしないんですが、読んで号泣＆放心状態になった作品は久々なので。初めサンプルを見て、この絵のテイストと出だしの雰囲気で、こんな泣かされるとは正直思ってませんでした。作者さんのことは前から知っていたけど、作品をちゃんと読んだのはこれが初めてです。もっと早く読めばよかった。この可愛らしい絵で、ものすごく残酷な描写や真理をついたセリフが次々と出てきます。でも、説教臭くなく、押し付けがましくなく、それでいて人間の残酷さや愛おしさがひしひしと感じられて、読んでホントによかった〜と読後しみじみ思いました。これをリアルな絵でやったら重すぎるか逆にシラケてしまいそう。絵のいい意味での単純さと内容のシリアスさのバランスがよくて、だからこそこんなに感動したのかなと。紙媒体でも買おうか考え中です。

ふんわりしとしてほのぼのとした絵柄で、えぐるようなエピソードのダークファンタジーだなと思いました。熊ラーとチキタがぎゅうっとしてるとこはラブリーです！物語としては面白かったですが、読むのにエネルギーのいる作品です。

TONOさんが大好きで、昔4巻までは集めてました。ブラックファンタジーほのぼの漫画？という不思議な位置づけのストーリーだと思っていましたが。レンタで出ていて、無料の1巻につられて懐かしくて全巻一気読み。泣き過ぎて辛い。ほんとに読んで良かった。人の命、についての作品です。殺す！とかを簡単に口にしてしまう現代、命の尊さではなく、どうしようもなさ、そして愛しさ、儚さをこんなにも描いた作品を他に知りません。ニッケルが美しすぎて辛い。ああ思い出したらまた涙が。紙のコミックスを買うことにしました。

LINE漫画で知って続きを読みたくて、Rentaで買いました。チキタGUGUを読んですっかりTONOさんのファンです！内容はすごくヘビーなんだけど、絵がすごく可愛いから、気持ち悪いとか怖いとか思わずに読み進められます。チキタも、ラーも、登場人物みんな可愛い。読み終わって、自分の生き方を見つめ直して、もっと人に優しく生きられるようにしようと思えました。優しい気持ちになれる漫画でした。紙媒体でも買って、自分の子供にも読ませたいです。

怖いです。悲鳴を上げて終わりといった恐怖ではなく、魂にじわじわと染み込んでくる恐怖。命や愛、善悪や罪といったものの価値観が揺らぎます。絵はかわいいんですが、バトルシーンとか何をやってるか、ちょっと分かりにくいです。

泣けました。。。可愛いお話かと思いきや考えさせられときに残酷さもあり。。。

同作者さんのもう一つの代表作といえるカルバニアのほうは、同じような重たいテーマを扱ってもエピソードごとに希望の見える明るめなオチになることが多いのに対して、こちらは容赦なく後味悪い結末が多いです。読みごたえはあるけれど、結構トラウマになるようなきつい展開も本当に多い。特に中盤の山場のアレは本当にきつい。人間の業や情念を見事に描いているダークファンタジーですね。個人的にちゃっかりシャンシャンの親父がうまく生き延びたっぽいのもちょっとむかつく、いろいろ元凶のくせに。

TONOさんの作品は昔から読んでいてどの作品も心に響くものがあり、大好きです。チキタもとてもよかった。

面白くないし絵も簡単だしもっと巻が進めば面白くなると思うけどわたしには合いませんでした

読んだからには星5をつけなきゃ...という妙な責任感が湧くのは、もっと知られていい作品だと思うからです。続きが気になって、ラーが可愛くて、全巻一気読みしました。読んでいるあいだは、プライベートで嫌なことがあっても没頭できるくらい面白かったです。でも最後まで読むと、設定の後付け感が気になったり、もう少しチキタとラーの交感をエピソードで見たかったり、という不満もあります。加害者側を理解するというテーマは、この作品の大切な独自性であるとともに、複雑な気持ちにもさせます（特にニッケルに加害者と向き合わせようとするのは、現代的な感覚でいえば違うのではないかと思います）。でもそうして考えるだけの深みのある作品です。ラーの真実の姿をときどき思い出して、温かい気持ちになっています。