レビュー一覧

気味が悪いんだけど双一くんの企みが上手くいかず、全然似てない家族に相手にされていないところが面白い。お兄ちゃんのシュールなツッコミがいい味だしてます。伊藤淳二の他の作品を読んでからこの作品を読むとオチがギャグだから新鮮に感じます。

作者の他の作品に劣らず題材も話も独特で面白いですが、私的にはコメディー要素の魅力は低かったです。

シュールなギャグ漫画と、サスペンス、ホラー漫画が好きな私には個人的にかなり合う作品でした。笑わせにかかるような感じではないのに笑えてしまうシーンがあったり、それに加え不気味な魅力があり、双一には腹が立つのに何故か心のどこかで愛着がわき応援してしまっている自分がいました。怖さだけを求める方には物足りなく感じるかもしれませんが、不気味な中にたまに見せる人間臭さが憎めない主人公に私はハマってしまいました。

私は伊藤潤二先生のファンなので読めますが、知らない人から見ると「え？ホラー漫画なの？」って感じですね…。内容は双一という薄気味の悪い少年がメインの話ばかりなので、入門編には向きません。伊藤潤二先生の他の作品を見てから読むのがオススメです！

おもしろいです。ホラーですし絵もホラー調なのに何故かコミカルに見えてしまうんですよね～。双一はむかつくんですが何故か憎めないところもあって不思議な漫画です。400ページで1チケットでおもしろいのでおすすめです。

昔の単行本で作品がバラけてる時読んだことがありますが、こうして傑作集でまとめられると違う印象を受けるもんですね。四十壁で昔は兄公一のツッコミが凄くシュールでおかしくて、初めて双一シリーズはギャグなんだ！と知った作品でした。他の伊藤潤二ホラーと一緒に読んで際立つというのもあるかもしれないので、まとめられたこれだけ読むと少しパンチが落ちる気がするけど双一の不気味で変だけど憎めないキャラが面白いです。

公一の「それにしても狭い部屋だな!!」最高です。

主人公の存在自体がホラーなのかと思ったら、何か企んで悪事を働いても結局うまくいかず自分に帰ってくる所がなんだか憎めないキャラでした。(笑)しかも、まさかのあの人登場にニヤリとしてしまいました。

大好きすぎて単行本買いました。双一最高！

傑作集ではなく、双一という不気味な男の子の短編集です。双一のやる事は無茶苦茶だし、理不尽だらけなんですが、自業自得の失敗も多く、なかなか憎めないキャラクターです。