レビュー一覧

普通だと長編と短編では長編の方が読みごたえもあっていいんですが、この作家さんに関しては短編の方が味があって分かりやすくて余韻も残る、ともしかしたら短編の方がおすすめかもしれません。絵については少し前の作品ということもあって服装が古かったりするんですが、相変わらずの美しさはしっかりとあります。エロはほぼなし匂わせるだけ（この作家さんでは通常通り）、でも話の中身で満足感は得られると思います。私は一番最初の話がハッピーエンドではなかったけれどしっとりとした雰囲気で好きかなー。

私には少し難しい本でした。短編だからかなあ？内容とかが『ん？？』ってなってまた戻って読み返して、また少しして『ん？』ってなった。私にはストレートなわかりやすい本が合うのだろうと思う。

作者買いです。いずれも短編ばかりですが、独特な空気感があって、その世界にもっと浸っていたいと思わせるのはさすがです。私は何も深くは考えずに、感覚だけで楽しんで読めました。それぞれ長編でも読みたい素敵な作品ばかりです。学生時代の片思いや淡い恋を思い出すような作品やノスタルジックな気持ちにさせる作品もあり、なかなか楽しめた一冊です。やはりこの作者さんの絵や世界が大好きです。

評価が低めなので上げたいです。これも良いんですよ～。これからってとこで終わるのが多く、切ないのもあったりしますので、すっきりハピエンが好みの方は、「え？それで？」ってなるだろうなとは思います。ですが、私としてはこれが長編だったら間延びしちゃって、こんなに響かないだろうと思うんです。どれも良いですが、最初のお話は情緒と余韻たっぷりで素敵です。切ないけど。

今市子先生の作品は、ハズレ無しでした。短いお話がたくさん入っていて、その中に、青春やら、一瞬のキラメキやら、ちょい変態やらの、いろいろな要素と、様々な性格の魅力的なキャラがちりばめられていましたよ。今風の絵ではなくて、好みとはちょっとずれているにも拘らず、いつも中の人たちの事がすごく好きになります。読後の満足感、ありますよ。

出版社元が朝日新聞出版社らしいなぁ～と思える本（笑）　ボーイズラブと言うよりは、品の良い小話夜話的な小品のあつまりでした。あっさりしていると言うか、軽く流せるなぁというのが感想です。

とても詩的で美しい話。白と黒の漫画ならではの余韻があります。静かによんでほしい作品です

どのお話も読んだ後、心地よい少し寂しかったり、嬉しかったりの余白というか、余韻があって、ああ漫画っていいな、blっていいなと思えた短編作品集。絵もジワジワ好きになった。初恋やほろにがも好きな方にオススメです。体温のあるような漫画でした！

今市子先生は、百鬼夜行抄から入ったのですが、ホラー嫌いな私でも恐々と続きを読めちゃうんですよね、それ以上の良い結末が待っているから。百鬼夜行抄の時から、なんかBL好きの心を掴むストーリーだなと思ってましたが、やはり！先生BL描かれてたんですね！！現実世界なのに不思議な世界観、霧に包まれてるかのような神秘性脱帽です。

短編だったので飽きることなく読めました。☆4だった理由はちょっと回りくどいような所があり、鈍い私は何度も読み返さなきゃならない事くらいでしょうか。