レビュー一覧

なんと美しい文を書く作家さんなんでしょう…無駄のない心に響く文章に一気に魅了されてしまいました。小説のあらすじを見る限り、ただの安っぽいハーレム漫画かと思いきや全然別物でした。健気でいじらしい主人公が好きな方必読です！可愛い竜や子供達にも癒されます。久しぶりにこんな風に静かに涙できるお話に出会うことができました。ストーリーが計算し尽くされていて素晴らしいです。続刊とかないのかな…ないですよね…あったら絶対買っちゃう。

受けがただのハーレムです。

世界観はとても面白かったのですが、主人公がとにかくネガティブなのに辟易してしまうのが残念。色々合ってのマイナス思考なのは分かりますがウジウジしたタイプが苦手だと読むのが辛い。

現実のモヤモヤしたものを忘れてファンタジーの世界に入りこめる作品です。竜の世界の設定もとてもしっかりしています。受けの子が人間界で受けた心の傷もけっこうリアルゲイな感じです。最後はハッピーエンドで爽やかでした。

ハーレムものにしてはハーレム状態を受けが楽しんでいない。男らしくそういうのは興味ない、と拒否るわけでもないけど、興味はありそうなんだけど、だけど明後日な考えで満喫はしてない。でも何系かって言ったらやっぱり、ハーレムだ、なぁ…これまでの人生で打ちのめされて弱り切ったいじらしい受けに対して、別の生き物でありそういった性質のものに耐性のない竜が老いも若きもみんなして惹かれる。→群れを成して求愛。と、いう展開はまだ理解できるが。逆に受け側の攻めに対する気持ちに疑問が残ったまま終わってしまった。あれ、結局見た目だけなの？　みたいな。いや別に見た目大事だからそれでもいいのだけれども。いいんだけどね、見た目を絶賛するモノローグばかりだったのでなんだか少女小説のようでした。後半の展開で腹くくった感じで最後まで行ったにもかかわらず、またも人を頼って全力で逃げを打つ姿勢にもまったく共感できなかった。結局相手の手札見なきゃ動かないのかよ、と。冷めますね、すごく。自分には合いませんでした。

この作家さんは主人公が食いしん坊という設定があるのかと思っていたのですが…今回はマジなファンタジー物でした。受けのソウ君は物凄いネガティブ思考でした。最後の最後でやっと真実の愛を疑わずに受け止めてくれて良かったです。

美形ばかりの竜の国。大好物。主人公は、治る見込みのない。みたこともないネガティブ思考男(友達だったらめんどくせ！笑)です。(言い方！)が。そのウジウジした人間を罵倒しない竜たちの素晴らしいこと。可愛そうだなぁ、よしよし…と、優しさで包んでくれます。ええ、疲れているのでしょう。甘やかされたっていいじゃないか！こんな国いきたい！甘やかされたい！(ハァハァ疲れている)大分前の作品の様なので続きは難しそうですかね？ソウに求愛してきた他の竜(心も外見もイケメン)たちの物語も読んでみたいですねぇ。かのさんの物語の運び、表現力がとても好きです。想像して、世界観に浸れて幸せでした。ありがとう！

おもしろかったです。一気に読んでしまいました。二人が結ばれてからのお話しも読みたかったです。最後が物足りなかったので星1つマイナスで…

竜の国への異世界トリップもの。宮城とおこ先生のイラストも良かったです。面白くて短く感じました。ヴァルトスのもっと感情露になったり色んな表情が見たかった。受も最後まで自分に自信がなくまだ疑心暗鬼という感じでしたが、無事ハッピーエンドでした。商業初の異世界トリップものだそうですが、成瀬かの先生は他のファンタジーものもすごく面白いのでオススメです。

現実世界でのさまざまな要因から、己の心を守る為言い訳を作り上げて行く受けに対し、あくまでも真摯であろうと理性を総動員して守り抜くつもりの攻めの無駄な足掻きがジレジレな中進んでいきます。まぁ、話しの展開は読めるので、安心して色んな葛藤を楽しむ事がました。