レビュー一覧

不思議と何度でも読み返したくなる作品です。親友も大好きみたいです。なんだか映画を観ているような気持ちになります。

言わずと知れた波津彬子先生の実姉、大好きな作家さんでした。花郁先生の作品で能や和風のものの魅力を知りました。この白木蓮抄はまさに、和の空気に包まれています。30年以上前の作品なので古さは否めませんが、トーンが既にある時代だったにも関わらず、一切トーンを使わない画力、表現力が素晴らしいです。

レビューを読んでいて、続きが気になって購入しました。どっぷりハマるというわけではないのですが、ふと思い出した時ついつい読み返してしまいます。

本当に瑞々しい感性と作家の優しい人間性を感じました。教養の深さも。画は少し前の漫画家さん達の描きかただと感じますがとても上手いと思います。そして綺麗です。全ての物語が余韻を残した書かれ方になっています。繰り返し読みたくなるような・・・。絵が似ているなと思ったら波津彬子先生のお姉様だったのですね。花都先生の作品もっともっと読みたかったです。残念です。

白木蓮抄を雑誌掲載時に読みました。（40年以上前？）当時、その漫画の感性が自分には合わない（子供だったから）と思いましたが、とても印象に残りました。改めて読んでみて、この作者さんが描く瑞々しさと繊細さは今の方がわかるようになったと思います。夭折が惜しまれたのがよくわかります。

波津彬子先生のお姉様で、お若い頃に逝かれた花郁悠紀子先生の作品が電子書籍で見られるなんて、夢のようです。作品自体は昔のものなので、違和感を感じるかも知れませんが、花郁先生の感性や世界観には、今でも共感される方もおられるかと思います。もう一度、花郁先生の世界にどっぷり浸ってみたいです。

『雨柳堂夢咄』などでお馴染みの波津彬子さんのお姉さんである花郁悠紀子さんの作品。こんな風に電子書籍化する日が来るなんて感慨深いですね。波津さんのデビュー前に既にプロとして作品を発表されていた方ですが、残念なことにお若くして急逝されてしまわれたのですよね（波津さんのデビューはお姉さまの没後です）。花郁さんの作品は、しっとりとした昔の日本映画のような味わいに充ちています。絵は波津さんと似通ったところもありますね（と言うか、波津さんがお姉さんの絵に似たのだと思いますが）。あのまま活躍されていたら、今頃いったいどんな作品を発表されていたのだろう？と未だに思う作家のお一人です。波津彬子さんファンで未読の方はぜひ一読をおすすめします。

表紙は中国っぽいが、内容は能の話など日本のものだった。佐藤史生のマンガのような雰囲気だった。

中学～高校生の頃に読んでいました。今見ても驚くほどの絵力、ストーリー力、数十年ぶりに読んで台詞の一つ一つまで覚えていた自分に驚きました。まさに夭折の天才、ご存命であればどれほどの傑作を残し、どれほどの大家となられた事かと思います。妹、波津彬子さんとよく比べられますが、全くの別物。唯一無二の才能だったと思います。ぜひ、1人でも多くの人に読んで欲しい。傑作揃いです。

絵とか雰囲気があってやはりよいですね。面白く読めました。