レビュー一覧

古墳時代のLaLaで連載が始まった、プリンセス連載の「エロイカより愛をこめて」のスピンオフ。美青年の新米スパイ、ツェット君が主役のシリーズ。当時LaLaの方を読んでいた私には「お前は薔薇を撃ったんだ」の第一話、２巻冒頭収録の「寒かったんです」が印象的だったんですが、今読んでもやっぱしいいです。エロイカの方も最近全巻読んだんですが、こっちはちょっとシリアス路線。エロイカ読んでなくても楽しめる作品ですし、むしろこっちのほうが今のひとには読みやすいかも。

洋画のような導入にいざなわれ、気づけばトラップに息を呑んでいました。無言のコマにある緊張、時間。怒涛の展開後の哀愁のラスト。ぜひ、味わってください。Ｚの年上キラーもステキです。

エロイカより愛をこめての関連だと思い読んでいましたが、こちらはこちらではまりました。

ネットカフェでも、まんが図書館にもなく、あきらめていたのが、レンタで出会えました。50歳過ぎてから、改めて青池作品にはまってます

こんなにたくさんZ君推しのカットがあったとは知りませんでした。作者の愛を感じます。

永遠の新人君の成長がまぶしい。あの少佐のもとで働くのは大変だろうが、目をかけてもらえてうらやましい。

昔持ってたので懐かしくなって借りました。本編よりシリアス。Zくんは少佐+伯爵より人間的で比較的凡人で、ギャグ要素も少ないので諜報活動も現実的。今となっては本編は設定が70年代80年代感が強すぎるのでこっちの方がいいかもなあとおもいます。

「エロイカより愛をこめて」に出てくるZ君が活躍するスパイ漫画で本編がコメディタッチに比べて、今作はシリアスで読んでいてハラハラドキドキして面白かったです。

本編「エロイカ〜」ではペーペーのZ君。ペーペーだからこその、与えられた仕事への葛藤、叱りながらも不器用に元気づける少佐。続いて欲しかった作品でした。

Zの新たな一面がコミカル要素もありで笑えます