レビュー一覧

菊王丸のお話が切なかったです。珍しく現代人が登場しているのも新鮮でした。

もっと立場が良い殿方にも嫁ぐ事もできたであろう姫が最初の思いを大切にして生涯を過ごす事が素晴らしく思えました。

この作家さんの、儚くて線の細い絵柄に悲恋はとても似合います。しかしおどろおどろしい系はあまり合わないですね。それでも『中の衣』は他と毛色が違っていて印象に残ります。大蛇にまでなってしまう娘が、あまりにも可憐で弱弱しい。もう少しなんかこう…うまく言語化できないのですが、もうちょっとで好みドンピシャなのにと思ってしまいました。

大好きな戦国時代のそれもあまり目立たない浅井三姉妹の初の話が読めて幸せでした。

この作者の作品にハズレはありません。とにかく面白い‼️

朝日姫が主役の木の下闇が良かったです。幼なじみもの。絵もお話もワンパターンなんですが時代劇に合う作風なのと生々しさがないのが好きです

段々、絵が可愛くなってきました、昔のに比べて。お話も、ワンパターンから少し脱出したような、しないような

正直、登場人物の顔に個人差の少ない絵はあまり好きではないのですが、いつもながら、歴史の隅々をとらえて独自の視点から描く作者さんの姿勢が素敵だと思います。ただ、最後のお話が現代を絡ませているのにはがっかり。

この作家さんの漫画が好きでほぼ毎回購入しています。歴史好きの方にはとてもオススメの作品です。