レビュー一覧

ヒロインの真伏やよいちゃんが大好きで、この作品を推しています。年齢は15〜16歳位の優等生キャラの清楚で可愛らしい女の子ですが、地球を我が物にしようとする「破滅」に兄が取り憑かれ、両親を殺されたことをきっかけに、「希望」こと壇隼人と行動をともにします。やよいちゃんの魅力は色々あります。連ねると、シリアスな作風の中3〜4コマしかないが笑顔が柔らかですごく可愛い一方、女子空手部で鍛え上げていて、ヤクザにダメージを与え、押し倒してきた兄を蹴り上げ自力で逃げ出すなどたくましく、怪物への対応に「私がおとりになる」と隼人に進言するなどたくましく、乱暴しようとする兄(まだ破滅に取り憑かれていると知らない)の首に躊躇なく箸を突き刺す等、突出した防衛本能を見せてくれます。その割にアパートの扉をしつこく叩かれるとあっさりドアを開けヤクザに踏み込まれたり、おんぶされてて離すなと言われてるのに変な触手が触ってくるのに耐えられず隼人から手を離すといった迂闊さもあります。怪我をした隼人を優しく介抱する顔は、菩薩のようです。中近東に憧れていた心中がかいまみえますが、きちんと勉強している優等生の片鱗が見られます。「魔界学園」の氷河めぐみのように「突出した美人」と作中で回りから見られているか不明なのは残念です。兄の「すんなり殺るにはおしいかな、やよいは…」というセリフだけが、やよいが美しいとの唯一の周囲の評価の言葉といえそうです。服装はミニの室内用ワンピース、ロングのワンピース、シーツ一枚、大人っぽい胸の空いた服などでしたが、私は第一話のミニスカート姿が、美人だが幼さの残る童顔で男受けしそうな感じを際立たせていて、とっても好きです。新宿の立派な家に住んでいて、育ちの良いお嬢様です。ただここまで褒めてきましたが、正直やよいの行動で事態が打開することは全然なく、隼人が兄と闘っていても「ああ、隼人さん…」と見ているだけで、何もしません。男同士の戦いばかりの描写ではストイック過ぎるので、あくまで「カワイイ担当」といえるでしょう。登場人物はほぼ隼人と四郎とやよいの三人のみで、あとは付け合わせ程度のキャラしか出ませんが、そんな狭い相関図の中の話だからこそ、彼女の事も「自分だけのやよいちゃん」と思えてしまうのかもしれません。初めて知ってから40年近く経ちますが、今だに大好きです。こんな可愛いコとデートしたいな。