レビュー一覧

田舎特有の環境（子供だとか野生の動植物だったり噂話だったり･･･）という語り口ではあるけれど、実際のところは「家族の再生」というのがテーマ。家族が壊れているというわけではなく、すれ違いがあってどうにも溝が埋まらないままで年月を経た家族。そんな家族が少しずつ自分の悪かったところや当時の状況を冷静に踏まえながら、少しずつわだかまりが解けていく･･･。もちろん現実的にはそうそううまくいくことはまずないし、登場人物はほとんど精神的に安定した穏やかな人ばかり。新たな形で、誰かが犠牲・悪者になるのではなく、お互いに妥協しあいながら家族をもう一度造り上げていくというあり方は、夢物語であっても心が温かくなる。

紙媒体で持っています。ほのぼのしていて好きだったのですが、姪のまりなちゃんが妊娠・出産したあたりからイマイチになってしまいました。主人公、世代交代しちゃったの？っていうくらいまりなちゃんが出張ってて、君子さんの影が薄い‥‥。後、まりなちゃんの許婚君を何故あんなにクズ男にする必要があったのかなあ。勝君、好きなキャラだったので残念です。

うわぁ！電子に！！紙で追ってた作家さん。ハズレないです。大好きです。ほのぼの、だけどリアルも含まれてて、何よりも君子さんとお姑さんの関係が素敵。そして、憧れる。お義父さんが倒れたのをきっかけに、夫の実家のある近くに引っ越して来た夫婦。田舎に住めるか！？よりも、旦那さんが腐らない為に、田舎にくることを快諾した君子さんが素晴らしい。リアルタイムで追ってたのですが、当時はその凄さが分からなかった。しかし、年を重ねて来て、その凄さを実感。仕事や生活は、環境によって左右されるし、仕事の内容でも左右される。長い人生を天秤にかけた時、見栄や派手や、人から目線を気にして生きていると気がついたら本人が死んでいる。何処に住むかではなく、誰と暮らすかをとても考えさせられる作品。田舎だから、楽ではなく、田舎だからつまらないでもなく、田舎だからこそのしがらみや良さもある。ただ、お気楽な田舎暮らしではないけど、とても素敵な生き方だと、いつも思う。全作品、大好きな作家さん。日々の生活に疲れた時に読むと、とても癒されます。

すっごくいい作品。最初はちょっと退屈系？と疑いながら読み始めましたが、特にドラマチックな展開もエピソードもないのにこんなに退屈させない漫画は珍しいと思います。毎日のバタバタした都会の生活で疲れた時に読むと癒される。田舎生活を実現するのは無理だけれど、この漫画で田舎生活のいいところだけ疑似体験させてもらっています。

主人公が素敵です。細かい事に拘らず、大らかな感性で伸び伸びと生きている様子が、とても魅力的に思います。他のレビューにもありましたが、「田舎暮らしや田舎の人が良いか悪いか」みたいなのはなく、フラットな視点で描かれる作品は珍しいかもしれません。変に美化したり卑下するのではなく、「作者さんの知っている田舎の生活」をただそのまま見せてくれている感じが心地よいです。また、夫婦や家族をはじめ、人間関係のヒントになりそうなエピソードも満載でした。そんなにすっきり割り切れるものでもないけれど、諦めるべきところは上手く諦めながら折り合いを付けていくというか、そんなところもリアルです。

いいお話です。慣れない田舎で同居生活の日々が綴られています。途中から近くに別居になります。絵は上手くはないですが、お話に合っています。主人公は夫とラブラブで、義父母も良くできたいい人たちなので、これといった問題もなく、というよりは、問題があると、最後に夫や家族への愛を再確認するパターンなので、穏やかで幸せな日々のお話を安心して読めます。

すごく良かった。夫婦ってこんな感じだよな…て思う。一番近くにいる人だから、大切な言葉を言い忘れていたりするんだろうね。田舎で孤軍奮闘ではなく、2人で奮闘する姿がたまらなく良かった。

何かリアルでした。主人公の、肩の抜けた奮闘ぶりが、良かったです。良い夫婦だなぁ。

絵もほのぼの系なんですが話しもほのぼの系。悪いことをする人がいないし気分よく読めた漫画

以前集めていて、本棚に入りきらなくなって手放したもののその後どうなったんだろう、と気になっていた作品です。30巻まで出てるとは！　特に大きな事件が起きるわけでもないけれど、幸せってこういうことなのかも。これからの大石家がどうなっていくか見守っていたいです。